2004年05月17日 疾走・ロボットカー
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ふと思い立って、アメリカにいた頃に好きだったミュージシャン「Juice Newton」のCDを買ってきました。当時新鮮にきこえていたサウンドはもう懐かしさを通り越して古くさい位になっているのに盛者必衰の理を感じてしまったtibです。実はもう1人CDを探しているミュージシャンがいるんです。しかもその人の名前は忘れてしまって、「Girl on the Wall」という歌を歌っていたということしかおぼえていないんですが、確か「有名になっちゃってからというもの、街のあちこちに私のポスターが貼られている。でもみんなが知ってる私は本当の私じゃないの」という心情を
と歌いあげてました。この詩が気に入ってたくせに最後の1行しか思い出せない...。どなたかこれを歌っていたのが誰か解った方は教えてください。確かストレートなロックという感じの曲でした。
昨日、NHKで「疾走・ロボットカー」という番組をやっているのを見ました。アメリカで3月に行われたカーレースの話です。ちょっと見ると砂漠の中を走るタダのオフロードレースなんですが、これがなんと完全自動操縦の車ばかりのレースなんです。大学の教授や航空会社の精鋭達が産学協同チームを組んだり、IT起業で10代にして財を成した若者が個人で参加したり、と多種多様な顔ぶれにも興味を引かれましたが、実際にビデオカメラやレーザーセンサーなどを駆使して道の状況を把握し、障害物をよけるには? 一番いいコース取りは? と考えながら60km/hものスピードで走る姿には感動してしまいました。二本足で歩いたり、転んでも一人で起きあがったり、投げたボールをバットで打ち返したり、トランペットを吹いてみたり...と、日本のロボット技術はいまや世界一と思っていたら、アメリカも負けてはいませんでした。
決勝レースは砂漠の中の230kmのコースで行われましたがリタイヤが相次ぎ、一番成績のいいチームでさえ12kmしか進めませんでした。でも人が運転するのと変わらないスピードを出せる車が出てきた事は、実用化もそう遠くないのでしょう。無人の自動車が実用化されたらどんな所で使えるでしょう...? 高齢者・障害者用とか、無人タクシーとか。酔っぱらっていても眠っていても勝手に走ってくれる車なんていいとおもいませんか? どこかに行ったときは入口で車を降りると勝手に駐車場の空きスペースを探して車庫入れして、帰りは出口まで迎えに来てくれる...。工場などでは大量の荷物を自動で運んだり、人間にはちょっと行けないような所...例えば超高温とか超低温とか放射能といった危険な所へも平気で行ける車も作れそうです。...そう、「危険な所へ平気で行ける」...。これこそがこのレースの真意でした。
このレースの主催者はアメリカ国防総省の一部門「Defense Advanced Research Projects Agency」でした。つまり、兵士を使わずに作戦を遂行するためには無人で移動できる兵器が必要だから、という理由でレースを行っていたのです。12km地点まで進んだ今回トップのチームには日本人学生も含まれていました。どんなに車が揺れてもカメラは絶対にブレないようにするという、正確なコース取りのために最も重要な部分を担当していました。自分の研究の成果がちゃんと出せて嬉しいと喜ぶ姿には共感しますが、それは戦場で人間と戦う事を前提に、開発を期待されたプロジェクトなのです。番組を見終えて私の頭をよぎったのは、映画「ターミネーター」の世界でした。
国防総省とアメリカ海兵隊からアクセスがあってビックリ。