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2004年05月02日 コンサートに行って来ました。

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友人「どう? イメチェンしてみたの〜。」
tib「ず...随分大胆に変えたね。」
友人「そうでしょ、そうでしょ? なんかもうフェロモン出まくりってかんじでしょ〜?」

という会話に、つい、

tib「フェロモンって、あれでしょ? 『ノネナール』ってやつでしょ?」

とボケてメチャクチャに怒られてしまったtibです。相手の気分を害してマズかったというよりも、このボケを理解してもらえてよかったという安堵感の方が先にきて、怒ってる友人に「ナイスつっこみ!!」と言ってしまいました。みなさんはこのボケ、わかりますか? 以前「今日の目玉」で紹介していたものなんですが。

昨日私は、コンサートに行って来ました。さいたまスーパーアリーナの「モーニング娘。」以前つぶやきで紹介した子の引率です。本来はそこのお父さんが行きたいがために娘をダシにしてチケットを買ったのに運の悪い事にどうしても外せない仕事が急に入ってしまい、お母さんはもっと小さい子の世話があるのでムリ、小4ではちょっと「学校の友達と2人で行っておいで」ともいえず、私に白羽の矢が向けられたのです。「俺の代わりにコンサートへ行くか、俺の代わりに仕事に行くか。どっちかお願いされて」というお父さんの口調からは後者を選んでほしい雰囲気がひしひしと伝わってくるのですが、一口に仕事といっても何年も修行を積んでいないとできないような専門的な仕事です。私なんかにできるわけがありません。「不本意だろうけど、前者を選ばせて頂きます」と告げました。

コンサートは13:00開演です。11:30頃にさいたま新都心に到着するように行ってそこでお昼を食べてから会場入りしようという事になりました。駅について「さて、切符買うよ〜」というと、意外にも「お母さんから『自分の分は自分で払いなさい』っていわれてるんだけど...」というではありませんか。あ〜、そういえばこの子が4〜5歳の頃一緒に買い物に行ったらいろいろオモチャをねだられて店で泣かれてどうしたものか困った事があったっけ。多分お母さんはその時の事を憶えていて、娘に「tibにおねだりしちゃいけません」ときつく言っていたんでしょう。まぁ自分でお金出して切符買うのも勉強だろう、と切符の買い方を教えながら「この子も成長してるんだな〜」と思ったのでした。

で、さいたま新都心到着。駅からスーパーアリーナまでは歩いてすぐなのですが、その途中にファミレスを見つけたので入りました。あろうことかそこでも「自分の分は自分で...」というではありませんか。待てぇぃ!! いい歳した大人が小学生と一緒にレジに行って「すいません、お会計は別々で...」なんて言えるわけないじゃないかぁ〜っ!! というか、今現在テーブルで「いや、ここは私が払いますから」「何いってんの、いいからここは私におごらせてよ」と言い合ってる姿さえ周りからどう思われているやら気になってしょうがないってのに。

ファミレスでさえそんな状態ですから会場に入ってもグッズ売り場になんて近づきもしません。例え自分のお金で買ったとしても後でお母さんから厳しく追及されるんじゃないかと心配しているんでしょうか。別にいいんだよ? こっちは少しくらいの出費は覚悟して来てるんだからちょっとは子供らしくおねだりしなさい、お母さんには後でうまく説明しておくからさ。でもそういう事はこの子の倫理観が許さないらしく、私の「悪魔の囁き」を遮るかのようにグッズ売り場から遠ざかっていくので仕方なく諦めました。

モー娘。ファンの出で立ちアイドル系のコンサートは生まれて初めてだった私にとって、会場の中はとても異様な雰囲気でした。休日の昼間のコンサートという事は「小学生を引率するお母さんが夕食の支度ができる時間に帰れる」という事を意味していて、イコール親子連れが結構な数来ているんだろうと踏んでいたのにとんでもない。あくまで私の印象ですが、モー娘。グッズに身を包んだオタッキーな30代以上の男性(右図参照)が半分以上を占めています。学生〜20代中盤の男性が2割、小学生の親子連れなんて1割強といった所でしょうか。中学生くらいの女の子が友達同士できているとかOL風のお姉さん達なんて本当に数えるほどしかいません。親子連れとオタクな連中が同じ会場にいるというのが私には新鮮な光景でした。

ロビーではファミリーもオタクも渾然一体としていましたが、いざコンサートが始まってみると、「オタク席」と「ファミリー席」がくっきり別れているのに気付きました。みんな「サイリウム」という、夜光塗料の入ったいろんな色のチューブを曲に合わせて振って応援しているのですが、その振り方が激しくてしかもキッチリ揃っているエリアと、いかにも「あなた手首だけで振ってるでしょ?」という感じのわずかな動きしかしていないエリアとがあるのです。オタク席では「あんた何十本(しかも配色もキッチリ考えて持ってる)振ってるの?」と数えたくなるようなのが何カ所にもいるのに、ファミリー席は一人で何本も持っている人は全然いません。なんだか温度差を感じてしまいました。ちなみに私の前の席は空席でした。見ると10席くらい空席が続いていて、オタクっぽい40過ぎとおぼしきおじさんが一人でノリまくってます。「こ、こいつ買い占めてるな?」私はそう思いました。
※「オタク席」は、「ファンクラブの優先予約用に割り当てられた席ではないか?」との事。

で、コンサートの内容自体はというと、アイドルを軽視していた私の堅い頭をうち砕くのに十分な、よくできたものでした。1999年に初めて「Loveマシーン」のビデオを見たときには「アイドルミュージックも行き着くトコまで行ったなぁ、勢いだけじゃん。こんなのもはや音楽じゃない」とまで思っていました。特にモー娘。に関しては「一軍半の子達を集めてグループの名前で売ってるだけ。一軍に上がるか二軍落ちで『卒業』させて代わりの一軍半を入れる事でアイドルとしての新鮮さを保ってるアコギな売り方」とまぁ、酷評もいいところでした。それが生の迫力に後押しされてるのもあるでしょうが、「例え実力は一軍半だとしても、幼児から大人まで魅了する存在でい続けるための努力は並大抵の事ではない」と感じました。私にはあんな踊り、30秒も続けたら息が上がって心臓も爆発しているでしょうし、実際に動けないまでも各曲の振り付けを憶える事すらできないでしょう。歌を覚える事くらいはさすがにできると思いますが、音痴な私には実際に歌う事もできません。彼女たちが例えグループ名に助けられて人気を集めているとしても、例え天賦の才能ではなくモー娘。に入ってからアイドルとしてのいろんな素養を徐々に身につけていったのだとしても、あのステージに私が立ったところでその役に耐えられる要素は私には何一つありません。正直言って彼女たちをかなり見直しました。

帰りの電車の中、会場入りしたときにもらったチラシに入っていた「モー娘。グッズ」の通販カタログ(振込用紙付き)をずうっと眺めている子を見て「あー、やっぱりグッズほしかったんだなー、ねだらせようとするんじゃなくて私の方から率先して買ってあげればよかったな」とちょっと反省しました。その子の家に着いたとき、私の手から離れて家に駆け込む後ろ姿に、やっと緊張の糸が解けて普通の小学生に戻った瞬間を感じました。お父さんと一緒に行けてたらもっともっと楽しめたんだろうね、あなたとは生まれる前からのつきあいだけど私はお父さんの代役としてはまだまだ至らぬ所がいっぱいあったね、と心の中で謝っていると、友達に「今日モー娘。のコンサート行ってきたんだ→♪」とFaxしてました。短いけれど嬉しさがにじみ出ているその文面に救われた気がしました。いろんな事を学んだ1日でした。

せっかくさいたまスーパーアリーナまで行ったんだから、
ジョンレノン・ミュージアムにも寄りたかったな。
 

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