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2005年11月03日 ネットシュライビング

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事あるごとに「視覚的センスがない」と言い続けてはいても、先日の内閣発表の時の猪口・少子化男女共同参画担当相のあのドレスはいかがな物かと思ってしまったtibです。シャガールの版画も真っ青なあの鮮やかな青は「浮いている」を通り越して他の方々の顔が全然記憶に残りませんでした。「披露宴でお色直ししてきた新婦じゃないんだから」「あんたはオペラ歌手か」とテレビに向かっていろいろツッコんでしまいました。

Net○○ing
あなたならここに何を入れますか?

昔、こんな事を問うだけのTVCMがありました。あいにく何のCMだったか思い出せないので、CMとしてそれでいいのかという疑問はありますが、今でもランキングでやってみたくなるテーマです(...あ、本当にやっちゃいましょうか)。当時私はここにどんな言葉を入れられるかをいろいろ考えたものですが、その多くはもう実現されていたり、普段の生活に深く浸透していたりします。もちろん、当時私が思いもしなかった事までいろいろ実現されています。ネットの可能性は私の想像力をもしのぐ勢いで、今も広がっていってます...って、私の想像力なんて高が知れてるものを引き合いに出してもしょうがないんですけど。

皆さんもご存じの通り、ブログや掲示板を利用する事で、専門的な知識などなくても誰でも情報発信が出来るようになっています。しかも匿名が基本で。ネット上では無責任な発言もたくさん見られますが、匿名だからこそ真実が言えるという一面もあり、匿名が一概に悪いとは言えません。皆さんも「必ず住所・実名・生年月日を明記した上で掲示板に書き込む事」なんて法律が出来たらココの掲示板にも書き込もうなんて思わないですよね?

ネットには「匿名だからこそ表現できる良さ」があります。それこそ家庭内の小さな出来事から大企業の内部告発に至るまで、様々です。著作権を無視した引用や特定の個人や企業を相手にした容赦ない誹謗・中傷が当たり前のように繰り返される事で悪名高い巨大掲示板が、実は新種のウィルス情報がどのメディアよりも速かったりします。匿名の中で語られた話が多くの人の共感を呼んで本や映画やドラマになったりして、流行をも左右するようになってきています。

「匿名=バレない」という安心感から、より本音に近い自分をさらけ出せる...というのは、ある意味屈折した社会なのかもしれません。...特に、これは「Net-shriving」とでも言ったらいいのでしょうか、静岡で母親に毒を盛った女子高生が、その内容を自分のブログに記していた、という話はなんとも言いようのない寂しさを感じます。現時点で本人が犯行を否認している以上、あまりこの女子高生を犯人と決めつけた書き方にはしたくないのですが、調べてみるとネット上では割と以前から知る人ぞ知るブログになっていたといいますから、読む人が読めば、それが「ただ言っみただけ」ではなく「本当に実行しようとしている」と見抜けたのかもしれません。でも「本当に実行しようとしている」と見抜いたとしてもそれを書いているのがどこの誰かが解らないのでは手の出しようがありません。

意外に、重大な犯罪を犯す人は日記などに自分の心情を綴っていたりするもので、逮捕されてから「なぜそんな事をしてしまったのか」について報道され、考えさせられる事があります。その日記が今やブログなんですよ。誰でも見れる状態にあるんですよ。しかも犯行前からリアルタイムで公開されてるんですよ。これって凄い事だと思いませんか? うまくいけば、そのブログへコメントすることで本人と話のとっかかりがつかめて、犯罪を未然に防ぐ事が出来るようになるかも知れない、ってことなんですよ。

昔は、地域が子供を育てていました。町のどこへ行っても大人の目があって、事あるたびにいろんな人に注意されて、そうして「世の常識」を身につけていきました。そういう社会性を育む素地が、価値観の多様化やらなんやらの名の下に失われていって久しいですが、この先私達はネット上でそれを取り戻す事になるのかも知れません。あえて名付けるならこれは「Net-correcting」でしょうか。そういえば先日、家に引きこもっているNEETがネット上での人とのつながりをきっかけに外で仕事が出来るようになった例もニュースで報道されていました。

...私もいきなりあんな場に立たされる事になったらどんな服を選ぶか解ったもんじゃありませんが。
 

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これまでに寄せられたコメント

昨日の朝日新聞に、成田闘争の折に管制塔を占拠して賠償を命じられながら支払いをそのままにしていた活動家グループが、利子などで1億3000万にまで膨れ上がった支払額をネットを通じて募った寄付によって完済したとの記事が載っていました。  自分達のしでかした事件で生じた損害賠償は自分達で何とかしろとほとんどの人は思ったはずですが、かつての支援者だけでなく当時の状況を詳しく知らない若い人達からの寄付もあったそうです。 Net-donationとでもいうのでしょうか? 少数派であっても共感したり賛同する人達を全国的に募れば大きな力になるということで、こういう記事を読むとネットの新しい可能性を感じますね。

By おぱーる : 2005年11月12日 11:55

ネットで寄付を募るのはよく見かけますが、先のニュースは額もさることながら賠償金というところにも驚きました。街頭で募金を募られても躊躇してしまいそうなのが、ネットだと気軽に募金できてしまうということもあるんですね。

匿名だから素直になれる...、この辺をうまく使えれば大きなビジネスチャンスにもつながったりして...。

By tib : 2005年11月15日 15:53

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