2006年11月19日 まな板の上の鮟鱇リターンズ
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なんとか退院したtibです。前回のtiblogでは皆さんにご心配をおかけしました。そして、たくさんのコメントありがとうございます。私も手術前は病室のベッドからリアルタイムに状況報告させて頂きましたが、さすがに術中・術後はなかなか書けず、皆さんを不安にさせてしまったかも知れません。失礼しました。
...というわけで、ちょっと遅れての術中・術後のリポートです。
前回のtiblogに私が最後にコメントした11:01のすぐ後、私の病室に看護師さんと看護学生5名が入ってきました。
看護師さん「tibさ〜ん、それじゃこれから手術入りますので、点滴打たせて下さいね。」
前回の手術の事もあり、すっかり身構えてしまっています。まさか「これも実習だから」とか言って学生にやらせたりしないよね...? さすがにそれはなく、前回とは違う看護師さんが1回でスムーズに終わらせてくれました。そして自力で歩いて、学生たちとゾロゾロと歩いて手術室へ。
手術室には前回と同じ先生がいました。私と一緒に入ってくる学生達に驚きながらも、今回の手術の説明をしてくれます。私向けに1回、学生達向けに専門用語を交えつつ1回。学生達は基本的には観ているだけで手出し・口出しはしません。手術台の準備といった簡単な事も一切手を出しません。多分、何かあって責任問題になったら大変だからという事なんでしょう。病室でも食事を運ぶとか掃除とかベッドの準備とかばかりでしたし。...とここで看護師さんが、
看護師さん「じゃぁ、手術よく観ていてね。患者さんの表情の変化とかちゃんと観てるのよ。」
え? 出て行っちゃうんですか? いやいや、この学生達は看護学生でしょ? 医学生じゃないんでしょ? あなたが出て行ったら何のために見学するんですか? ...あ、私の表情? ...そう言われるとこっちも意識して妙に表情作ったりしちゃうんですけど。意味もなく痛がったりしちゃおうかなぁ? さすがにこんなに短い間隔で同じ手術を2回やるので、私にはそんな余裕がありました。
医師「それじゃ、手術始めますね。...(学生達に)さっき見せたレントゲンとCTから大体の石の位置が解っているので、その辺を狙いながら、X線と超音波で石を捜していきます。X線を照射する角度とかいろいろ変えながら、ね。X線だと石は白く写るし、超音波の場合は、人間の体はある程度反射させて残りは通過させちゃうのに対して、石は100%反射させちゃうので、モニターには明るく映り、さらに石の反対側は超音波が抜けていかない分暗く映ります。...うーん、みつからないねぇ。CTならまず間違いなくハッキリ映せるんだけどX線と超音波では、石の成分によってはなかなか見つけにくい時もあるんです。...この患者さんは前回も見つけられなかったんだよね。で、こういう場合は、造影剤を流し込んでその流れが悪くなっているところとか流れの妙に細くなっているところを調べてそこが石のある場所なんだろうというアタリをつけて、あとは『めくらめっぽう打ち』になります。...あ、造影剤がないや。ちょっと取ってくるから待ってて。」
医師は出て行っちゃいました。私と学生達だけ残して。とっても気まずい空気が流れます。
私「...ねぇねぇ、あなた達将来看護師になろうって人達なんでしょ? だったら、何か話しかけて患者の意識を確認するとか、気の利いた一言とか言って患者の緊張を解きほぐすとか、なんかしてくれない?」
学生さん「え、えーと、...手術2回目なんですよね?」
私「そうそう、前回は痛み止めにって打たれた注射の方が痛くてさぁ...、」
んー? なんで患者の私が見学者達のご機嫌取りをしてるんだ? と、悩んでいるところに医師が造影剤を持って帰ってきました。手際よく造影剤の注入をしていたと思ったら、急にその手がピタと停まり、
医師「あ...、忘れてた...。造影剤を使う時はですね、同意書を取らないと行けないんですよ。稀にですけど副作用とかの可能性がありますので」
私「あ〜、そうでしたね。前回の手術の時に私、サインした覚えあります。」
医師「ま、いっか。口頭で。」
私「『ま、いっか』? そりゃ今ココで私が拒否したら手術は頓挫して、結局私が困る事になるんですけど。まぁ、前回造影剤使って何ともなかったんだから大丈夫でしょう。」
医師「それがそうとも言い切れなくてですね。前回使ったから、今回体が拒絶反応するということもあるんですよ。」
え? それじゃぁどうしろと。結局同意するしかないじゃないですか。
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これまでに寄せられたコメント
>医師「ま、いっか。口頭で。」
おい、おい、その慣れが、一番こわいんじゃろが、もう!
「勝手に同意させるのか〜」と怒鳴りたかったのですね
可哀想に(^^;)
このさきどうなるの・・・ハラハラどきどきします
By エメロン : 2006年11月19日 22:36
とりあえず、復活ですか?
無理はしないでくださいね。
でも、続きはお待ちしています。
By かに座のルビー : 2006年11月20日 00:00
管理人さん 退院おめでとうございます…でいいんですよね。
>なんとか退院したtibです。
としか書いてないので、手術が無事成功してよくなってきたのかしら? ほんとはまだ入院していなきゃいけないのに、仕事が気になって無理やり退院してきたのではないかとちょっと訝っているおぱーるです。
なにはともあれ、無理は禁物。 さっそくにサイト管理でいろいろとやってくださっていてありがたいですが、くれぐれもお大事になさってくださいね。
By おぱーる : 2006年11月20日 14:38
管理にんさん、まずは退院おめでとうございます。
ご自分のお身体をネタに面白可笑しく書いてくださるので、つい悪のりしてしまいますが、結石という病気、調べてみると相当の痛みを伴うご様子。
脂汗をかいてもだえていらしたのでは?とお察ししております。
ストレスも引き金になったのではありませんか?
結石体質が土着しないようにどうぞお身体に良い生活をお送り下さいませ。
くれぐれも、ご無理なさいません様に。
By おきょめ : 2006年11月20日 15:34
管理人さん、退院おめでとうございます。
くれぐれも無理をなさらず 大事にして下さい。
(でも 続きは読みたいような・・。)(^_^;)
By あーたん : 2006年11月20日 15:51
管理人さん、退院おめでとうございます(^-^)
手術は…大変だったみたいですね…
続きがと〜〜っても気になります★
「もし、石が『尿酸』でできていたら、X線では写らない」
って聞きました。(超音波はどうなんだろう?)
石の成分が尿酸だったら痛風にも気をつけないといけないみたいです。
By きむ*にょんにょん : 2006年11月21日 00:13
管理人さん、退院おめでとうございます。
ご自分の病気さえもこんなに面白おかしいネタにしてしまうなんて、さすがです〜
私も手術の際、輸血の同意書を出された時に「同意しなかったらどうなるんですか?」と聞いたら「死にます!」と女医さんにきっぱり言われました。(~~*)
まさしくまないたの鯉状態でした。(笑)
あまり無理をなさらないように・・。
でも続きがとっても楽しみです。(^0^)
By ムーミン。 : 2006年11月21日 19:32
無事退院されたようですね。よかった!ながーく引っ張ってください。ずぅーっとまってますから。ほんとお大事に!
>結局同意するしかないじゃないですか
>>輸血の同意書を出された時に「同意しなかったらどうなるんですか?」と聞いたら「死にます!」と女医さんにきっぱり言われました。(~~*)
お医者さんって、なんでもきいてくださいっていっておきながら、聞く余地はあまりない、ってことよくありますよねぇ。しかも手術中になにを言われてももう、まな板の上じゃ選択の余地なし!…
By サクサクトントン : 2006年11月21日 22:33
管理にんさん、まずは退院おめでとうございます
輸血を同意しない宗教もありますよね
「死にます!」と言われようと それが神の定めだから‥と
医者泣かせの宗教です
By むくむく : 2006年11月22日 00:59
管理にんさん、まずは退院おめでとうございます
輸血を同意しない宗教もありますよね
「死にます!」と言われようと それが神の定めだから‥と
医者泣かせの宗教です
By むくむく : 2006年11月22日 00:59
みなさん、暖かいお言葉ありがとうございます。そして、ご心配おかけしております。今の私の体調については、次回まで引っ張ると書いた以上ココではご報告できないのですが、時間を見つけ次第書きますのでどうかお待ち下さい。
By tib : 2006年11月22日 03:01