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2006年12月03日 まな板の上の鮟鱇リターンズ・2

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仕事上のお付き合いでちょっとしたトラブルがあって滅入っているtibです。その方は直接会って話しているととてもいい人なんです。いつも笑顔で言葉遣いもきれいで。でもそれがメールになると打って変わって激しい言葉のオンパレード。本当に同じ人が書いているのかと疑ってしまうくらい。...いや、不満をぶつけられるのはいいんです。私にも責められるべき所はありますし。でもそれなら直接会っていても怒っていて欲しいんですよ。怒りキャラでいくならそれを通してほしいんです。そんな事が何度も続くうちに直接会っていてもその笑顔の奥に何か潜んでいるんじゃないか、今聞いた言葉をそのまま信用しちゃっていいのか躊躇するようになってしまいました。

さて、殊勝にも期待しておられた方々、お待たせしました。前々回のtiblogの続きです(前々回のを読んでいない方、読んだハズだけど忘れちゃった方は一応そちらを先にお読みください)。

「造影剤、どうします?」と訊かれても、私に選択肢はないので承諾するしかありません。...おかしいなぁ。前日入院していたんだから承諾を得る時間なんて十分にあったはずなのになぁ、と文句を言いながら造影剤を入れてもらいます。しばらく待つと、私の体の中を流れる造影剤がモニターに映し出されてきます。その造影剤の流れを追って、X線照射の装置や私が寝かされているベッドを動かして、怪しいところを探していきます。...なかなか見つかりません。もう1本造影剤を入れなきゃならないか? という頃になってやっと、それらしきところが見つかりました。

医師「この辺ですね。それでは破砕に入ります。」

前回の手術と同じように「バチバチバチ」と火花を散らすような音と、輪ゴムでピンピン弾かれているような感じが始まりました。造影剤の効果か、私の意識もやはり朦朧としてきました。薄れていく意識の中で超音波モニターを見ていると、胎児の発育検査などでみるような白黒のボンヤリした画像の中に稲妻のように白い線が現れては消え、現れては消え、しています。超音波照射のペースは前回の手術よりもずっと早い感じです。あっという間に1000を越えていました。そのあたりからはよく覚えていません。ただ、前回は超音波を当てられている辺りがむずがゆい感じだったのに、今回はハッキリ痛いです。その事を医師に言うと、

医師「石を砕くということは、破片は飛び散りますよね? その飛び散る勢いで内臓を傷つける事もあるんですよ。...ほら、破片って普通とがってるじゃないですか。」

あー、なるほどね。じゃぁこれは本当に石が砕かれている証拠な訳ですね? ...だったらもう手術終わりにしても良さそうなものですけどなんでまだしつこく打ち続けてるの? ...と訊きたかったのですが、それを訊けるほどの意識は私には残っていませんでした。

それからどれほどの時間が経ったでしょうか、気がつくともう1人の医師も手術室に来ていて、2人でなにやら話しています。

医師A「一応ココら一帯に破砕をかけたんですが...」
医師B「ん? いいじゃない。もっと徹底的にやっちゃえば。」
医師A「でも、もう次のオペが...」
医師B「あ、もうこんな時間か。じゃいいっかぁ。終わろっ。」

い、いいんですか? 手術ってそういう終わり方をするものなんですか? そんな言い方をしているって事はちゃんと石を砕けたかどうかの確認はしていないって事ですよね? ...という抗議したくても声が出ません。自力で起きあがる事もできません。結局なすがまま起こされて手術終了、車椅子に乗せられて病室へ戻りました。ベッドを降りる時にチラッと見えた破砕装置のモニターには8400発打ったと表示されていました。前回の手術の4倍近く打っていた事になります。それだけやれば、むずがゆさだけで終わらず痛くもなるわ。もし手術の予定がふさがってなくて、医師Bのいうように徹底的にやっていたらどうなっていたんだろう? と、ちょっと怖くなりました。

何時間か経って、ベッドで寝ていると看護師さんが病室にやって来ました。どうも私の意識の回復が遅いらしく、このままもう1泊入院してますか? と訊かれました。正直言ってもう1泊した方が安心です。前日の1泊のムダさ加減に比べたら術後の1泊は絶対必要に思えます。でも、あの手術の切り上げ方に対する不満がまだ消えていなかった私にはすぐにでもここを出たい気持ちが勝っていました。「仕事の事もありますし多少無理してでも今日中に退院します」と告げるとその看護師さん、痛み止めを大量に持ってきてくれました。...何これ、「これから先、痛むだろうから」って事ですか。痛みから1日でも早く解放されたいから、自然排石の可能性に掛けましょうって言われていたのを押して手術を選んだんだけどなぁ...。そうかぁ、痛むのかぁ...。何のために手術したんだろ。

「多少無理してでも」と言い残して退院したものの、実際は「かなり無理」だったみたいです。痛み止めは1度使ったら最低6時間は空けて下さい、と注意を受けていたのですが、キッチリ5時間半おきに痛みがぶり返してきます。時計とにらめっこしながら30分耐えて、薬が効いてくるまで約40分耐えて...が1日4回。結構辛いですよ。手術前の方がまだラクだったようにさえ思えます。

...早いもので、手術を受けてから半月あまり。さすがに痛みはなくなってきました。ただ、薬に頼るほどではない鈍痛が長時間続いたり、歩いている時などに背中に「何かあるな?」という感覚が残っています。私が今回選択したのは「前日入院・当日退院」でしたが、もしこれを読んでいるみなさんや身の回りの方々に結石で苦しんでいる方がいらっしゃったら、「当日入院・翌日退院」をお勧めします。さらに可能なら、「山ほど痛み止めをもらってきて自然排石を待つ」をお勧めします。

前回の手術の時に「近いうちに再発したらそれ以降の手術台はタダ」って言われていたのに、
前回は体の左側、今回は右側で別物だから、という理屈でタダにはしてもらえませんでした。
 

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これまでに寄せられたコメント

>医師A「一応ココら一帯に破砕をかけたんですが...」
>医師B「ん? いいじゃない。もっと徹底的にやっちゃえば。」
>医師A「でも、もう次のオペが...」
>医師B「あ、もうこんな時間か。じゃいいっかぁ。終わろっ。」

「ちょっと、ちょっとチョット〜」ってこんなタイミングで言うんでしょうね?なんともはや、お労しいことでございました。
以後二度と無駄な入院などなさらくてもいいように、自然排石を促すべく良き方法をおとりあそばされまして、呉々もお身お大切に。

管理人さん不在のサイトはまるで火が消えたようでございます。え?(爆)

By okyome : 2006年12月03日 20:33

怖い!
それにしても、そんな切り上げ方でいいのだろうか?と、かなり疑問も・・・

まあ、これに懲りて、体質もあるけど、石が出来ないような食生活を努力してくださいね。(笑)

By かに座のルビー : 2006年12月03日 22:23

初めてコメントさせてもらいます!
お初です〜

超音波手術ってそんなに大変やったんやー
改めてビックリ!
体には気をつけてね。

仕事上のお付き合いの方、怖いですね・・・
裏表がありそう・・・
どう接したらいいか戸惑いますよね・・・
私ならびびってしまうやろうなぁ〜


By カローラ : 2006年12月03日 23:22

管理人さん、お疲れ様でした…。。。


結石の手術ってそういうものなんですか?
なんか怒りが出てきてしまうんですけど…。。。。

自分だったら「きれまくっちゃうかも」しれません。。。。
その病院の実名をあげて悪口を言いまくるでしょうねぇ、きっと…
Ψ(`∀´)Ψ


「仕事上のお付き合いのあるかた」

早く、トラブルが解決できるといいですね(^-^)


私も「顔を合わせないなら」強いことが言えちゃうので
きっとかなりきついキャラだと思います。

でも、実際は気が弱いので
顔を合わすとおとなしくなっちゃいます…。。。

By きむ*にょんにょん : 2006年12月04日 00:21

管理人さん、そんなに大変な事態になっていたとは・・もう大丈夫なのですか?
大きい病院では、管理人さんが受けたような対応が多いようですね。
私も名前は挙げられませんが、似たような体験をしたことがあります。
患者が拒否できない状態で 色々承諾しなきゃいけない・・う〜ん・・。
くれぐれもお身体をお大事にして下さいね。

By あーたん : 2006年12月04日 18:00

管理人さん、ほんとにお疲れ様でした。
何だかおもしろ可笑しく書いていらしたので、もっと簡単な手術なのかと思っていましたが、読んでるだけで痛くなりそうでした。
痛みも薄らいできてるようでよかったですね。
師走に入ってさぞかしお忙しいとは思いますが、くれぐれも御自愛下さい。

ときに手術台はお持ち帰りになったんですか?(笑)

By ムーミン。 : 2006年12月04日 18:41

いやはや、管理人さん、ほんとにお疲れ様でした。
なんとも、かに座のルビーさんの「そんな切り上げ方でいいのだろうか?」と私も疑問を持った一人です。
>「前日入院・当日退院」〜「当日入院・翌日退院」をお勧めします。
 (;¬_¬) あの〜普通は後者のほうですよね(^^;)
 無茶しすぎじゃありませんか〜

仕事柄、生活のリズムを変えられないとおもいます。食生活をよくよく考えて師走に入ってさぞかしお忙しいとは思いますが、くれぐれも御自愛下さい。

By エメロン : 2006年12月07日 11:21

おきょめさん:
> 管理人さん不在のサイトはまるで火が消えたようでございます。
え? そうでした? ナイショ話とかで異様な盛り上がりを見せていたようでしたが。

かに座のルビーさん:
> 石が出来ないような食生活を努力してくださいね。
あくまで一般論ですが、カルシウムを多めに摂るといいらしいです。でも多すぎるとそれが結石の元になるらしいです。バランス取りが難しそうです。

カローラさん:
> 初めてコメントさせてもらいます!
初コメント、ありがとうございます。私の結石に負けず劣らず痛そうな、あなたの腕の打撲も早く良くなりますように。

きむ*にょんにょんさん:
> 「仕事上のお付き合いのあるかた」
> 早く、トラブルが解決できるといいですね(^-^)
えぇ、そっちの問題はここに来てさらに泥沼化してます。
このまま年越ししそうな勢いです。

あーたんさん:
> 私も名前は挙げられませんが、似たような体験をしたことがあります。
なんと!! それが最良の策なんだろうと解っていても、選択肢が1つしかないのって辛いですよね? お互い無事で良かったです。

ムーミン。さん:
> ときに手術台はお持ち帰りになったんですか?(笑)
う〜ん、あまり後味の良くない手術だったので、持って帰ったところで夢見心地が悪そうじゃないですか。タダでもありませんし。

エメロンさん:
> (;¬_¬) あの〜普通は後者のほうですよね(^^;)
それが病院側から提示された選択肢だったので...。まぁ、手術を何時頃に行うのか、退院までにどれくらいの時間を見込むのか、等が関係してくるので一概に「当日退院」を無茶とは言えないと思います。...ただ、「前日入院・当日退院か、当日入院・翌日退院か。日帰りはありえません!!」って...、前回の手術は日帰りだったのになぁ...?

By tib : 2006年12月09日 06:07

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