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2007年05月30日 人は死して何残す?

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松岡農水相が自殺したというニュースにはさすがにビックリしているtibです。秘書が10時頃話したときには何ら変わった様子はなかったと証言しているのに、その2時間後には自殺していたというのですから、ニュースを聞いた当初はその2時間の間に何があったんだろう? といろいろ詮索してしまいましたけど、遺書を何通も用意していたということですから、少なくとも前の日にはもう決めていたことだったんでしょう。いつも一緒にいる人にも悟らせなかったのは一世一代の演技だったのでしょうか。

さて、そうやって考えてみると、政治家ってつくづく大変な仕事だとも思います。私もここで政治家については散々文句言ったりしてますけどね。農水相になるまでの経歴を見てみると、まるで誠実が服を着て歩いているようにも思えます。なのに、ひと度スキャンダルが露呈すれば、マスコミや反対勢力は「辞任しろ」とシュプレヒコールの嵐を浴びせかけて、「辞めません、職務を全うすることが重要です」と言えば「自覚が足りない」とこき下ろし、逆にあっさり辞めてしまえば「無責任だ」と批判し、自殺してみれば「何も死ぬことはなかったじゃないか」...。じゃぁどうしろと? って感じです。ここ数日の新聞を読んでみても「我々マスコミが彼を精神的に追いつめすぎたんじゃないだろうか。取材のあり方を考え直すべき時に来ているのでは?」といった論調は全然見えてきませんし。

「じゃぁどうしろと?...って、包み隠さず全部話してしまえば良かったんじゃない?」

と誰もが思うでしょう。でもそうすると今度は思わぬ所に捜査のメスが飛び火することになりかねなかったんだと思います。それこそ政治が空転する位に。そんな訳で、言いたくても言えないことが多すぎて、相次ぐマスコミの取材攻勢に心身共に疲弊しきっていたのだろうという気はします。...と同時に、「こっちに飛び火してくるようなことは一切言うなよ」とキツく釘を刺されていたのでは? ...と、サスペンスドラマの見過ぎのような深読みもしてしまいます。

で、私が解らないのは、各新聞で「安倍内閣に大打撃」「参院選に影響も」といった文字が躍っていることです。...内閣に大打撃になったんでしょうか? 代わりの農水相は臨時代理という形で即日決まりましたし、この事件が参院選に影響を与えるとしたらむしろ、弔い合戦みたいな形でお涙ちょうだい的なイメージ戦略になるんじゃないでしょうか。そうなると逆に自民党に有利に働きそうな気もします。そもそも、国民は参院選までにはこの事件のこともすっかり忘れているんじゃないでしょうか。憶えていたとしても「国会期間中に現職大臣が自殺するようじゃあの政党は信用できない」なんて根拠で投票先を変える人がいますかね? そういう人達は疑惑が発覚した時点で乗り換えてるか、発覚前から支持していないと思うんですけど。結局政治家って何をやってもマスコミにたたかれて、それでも信条を貫いて、地域のために、国のために力になりたいという目的のためにはどんな事でもしてみせる覚悟でいたら、「支持者」という名目で近寄ってくる人達に利用され、いつしか「目的のために手段を選ばなかった結果、目的は見失っていないのに手段は泥まみれ」になっていて、そこをマスコミなどに突かれる...。「人は死して名を残す」なんて言葉がありますけど「名前より疑惑を残した死に方」をする政治家がこれ以上出てこないことを望んでやみません。

で、「ナントカ還元水」ってどこのメーカー?
 

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これまでに寄せられたコメント

うちでは

「この人は自殺ではなく、秘書(か、普通に殺し屋)に殺されたに違いない」

って言ってます。


普通はこういう事態になっちゃったら
秘書が自殺(?)しますよね。

今回もそうしたかったけど、秘書が死にたがらなかった。

ってことなんぢゃないかな〜〜?って
話してたんです。


根拠もなく、わたしたちの「妄想」でしかないんですが(^▽^;)

でも、もう無くなってしまった人をあれこれ探るのは
可哀相な気がします。

そっとしておいてあげたらいいのになぁ…って思います。

By きむ*にょんにょん : 2007年05月30日 19:06

きむ*にょんにょんさん:
> 秘書(か、普通に殺し屋)に殺されたに違いない
私の周りではさすがに他殺を疑っている人はいないのですが「自殺させられた」と見る向きが多いです。

個人を疑うのは可哀想な気がするのは私も同感ですので、生きてる人に目を向けます。

松岡氏が亡くなって何が変わったでしょう? それまで、民主党が松岡氏を非難し、自民党が小沢代表を非難する「足の引っ張り合い」の構図だったのが、民主党が責めるターゲットを失って自民党が一方的に責めるようになりました。自民党の中には今問題になっている「政治資金規正法改正」自体を松岡氏の死と共に葬りたがっている人がいるそうですが、同じ党にいる、いわゆる仲間が死んだ翌日からそんな態度でマスコミに息巻いていられる感覚を疑います。

By tib : 2007年05月31日 20:51

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