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2007年11月11日 四川省旅行記 part 1

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知人が作っている映画の出演依頼を受けたtibです。...いや、当然「その他大勢」のエキストラですけど、着の身着のままで歩いていればいいというようなものではありません。なんたって時代劇ですから(←知人が作っている映画といってもいわゆる自主制作モノとかじゃないですよ、そのうち全国ロードショーされるはずの大がかりな作品です)、エキストラとはいえ入念な準備が必要なわけです。...その準備にお金がかかるからかノーギャラ(ロケ弁が出るのみ)、いわゆる「友情出演」というやつでしょうか。ロケ前日に出演依頼を受けて、本当は仕事があるというのに二つ返事で引き受けて、「それじゃ明日の朝7時に新宿駅西口集合で」と約束をしたのに、大寝坊してドタキャンしてしまいました。う〜ん、私にはレッドカーペットはまだまだ遠い存在のようです。

さて、もう大分時間が経ってしまいましたが、9月下旬から10月上旬にかけて、私としては本当に久しぶりに海外に行ってきました。中国とスコットランドへです。周りからは「15日も掛けてたったの2ヶ国?」とか「なんでその2ヶ国になったのか解らない」とか言われましたが、まぁそれはさておき、とりあえず今回のtiblogでは前半の中国編を。

ここでいきなり話は横道に逸れて数年前のエピソードなんですが、とある旅行代理店に行った時に、私の隣に座っていたやたらと高飛車なおば様が店員をいじめていました。

客「私はねぇ、こんなありきたりの所なんてもうさんざん行ってるのよ。もっと珍しい所はないの? ...例えば『秘境』とか。」
店員「秘境ですと、この辺のプランがよろしいかと思われますが...。」
客「なによ、これ。聞いたことないわねぇ、...大丈夫なの? ココ。安全なんでしょうね!?」

...はて、「有名で安全な秘境」とは一体どんなところなんでしょう...? とその時は思っていて、何度か話のネタにもしてきました。その「有名で安全な秘境」こそが今回のメインの行き先「九塞溝(きゅうさいこう)」と「黄龍(ふぁんろん)」です。

みなさん、中国というとどんな風景をまず思い浮かべるでしょう? 万里の長城? 故宮? それとも桂林の水墨画のような風景でしょうか。九塞溝と黄龍は「総天然色版の桂林」とでも言ったらいいでしょうか、そんな風光明媚な所です。特に九塞溝は、1992年に世界自然遺産にも指定された由緒正しき場所です。どちらも中国の西部、四川省にあります。

...はい、「世界遺産だなんて、tibにしては意外にも普通の所に行くんだなぁ」とも言われました。実際に行ってみると日本からのツアーも結構あって、いかにも定年を迎えて悠々自適な生活を送っていそうな日本人グループをたくさん見ました。道案内の看板なども中国語・英語・日本語・タイ語・韓国語などで書かれています。

ここまでで、どうやら有名な所らしい、どうやら安全な所らしい、まではご理解頂けたと思います。問題はココの「秘境」っぷりですよね。...まず、ここは3000〜4000mくらいの高地で、一歩間違うと高山病にかかってしまうような所です。実際に行ってみると携帯ボンベを片手に歩いている人多数、高山病になってしまった人用の救護施設が数カ所。私は2日前から高山病予防の薬を飲んで備えていたので救護施設のお世話にはならずに済んだのですが、携帯ボンベで事足りるんだったらわざわざ上海や成都で時間をつぶす必要もなかったのかもしれません。

ご覧頂きましょう(写真をクリックするともう少し大きな画像で見ることができます)。

九塞溝 九塞溝

どうです、きれいな所でしょ? ...ん? 何か違和感がありますか? ...あぁっ!! 済みません、私、上下逆さまに載せちゃってました。こっちが正しいです。

九塞溝 九塞溝

えーと、解って頂けましたでしょうか。ココは湖に映る景色がとてもきれいなことで有名なんですね。まさに「明鏡止水」。ですから、カメラを90度傾けて撮れば、こんな写真も撮れてしまいます。ちょっと幻想的でしょ?

九塞溝

まぁ、実際にはちょっとでも風が吹いて湖面が波立ってしまうとこの風景が台無しになってしまうので、いつ行ってもこんな写真が撮れるとは限らないんですが、今回この風景を撮るためにわざわざ新しいデジカメを買ったり妙に気合いが入っていたので、たまたま私が行った時にピタッと風が止んでくれたのはラッキーでした。

というわけで、「4000m級のオノボリさん」の渾身の写真をしばらくご覧下さい。

チベット民族の方...だとおもいます 現地の方々が聖なる山と崇めている...と思います それぞれの湖の色が違っているのが解りますか? トルコのパムッカレじゃないですよ 水は結構な勢いで溢れていってます 滝もカラフル 頭上の木の実を撮ってみました 最近憶えた技を使ってみたくてたまらずに撮ってみました 実は食べてみたら不味かったです。 原生林なので立ち入り禁止 ちょっとブレていますが、リスです。 雲が出れば出たでこんなに幻想的に

どうです? これが「世界自然遺産」ですよ。きれいでしょ? 本当に自然の力だけでココまで色とりどりの池が作れてしまうものなのかと疑ってしまいそうでしょ? ...はい、私は疑っています。例えばこの写真を見て下さい。

左の写真。池の水中に沈められた丸太が池の中央付近で顔を出して、そこから新しい木が生えていってます。自然の力を感じずにはいられないワンシーンですが、自然の力「だけ」でこんな事ができるでしょうか? 計画的に沈めたような気がしてなりません。

右の写真は、滝に大木が立てかけられています。もしこれが日本で、この木が自然に滝に寄りかかっているのだとしたら、「いつ滝の力で動き出すかも知れないので危ないから近づかないで下さい」と周り一体は立ち入り禁止になるでしょう。でもここ中国ではかなり近くまで行くことができます。観光客の安全面を考慮が足りないか、絶対に滝に流されないという自信があるかのどちらかです。最近の中国に関するニュースを見ていると前者もあり得なくはなさそうですが、後者(作られた世界自然遺産)の可能性を強く感じます。

九塞溝自身が観光地化されたのは世界自然遺産に登録されてからです。それまでは遊歩道すらありませんでした。世界自然遺産に登録されて、観光地として整備するうちに観光ポイントにアクセントをつけようといろいろ手を加えたような感じがして、ちょっと興ざめしてしまいました。

次回は四川省の食べ物の写真を載せようかと思っています。
 

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これまでに寄せられたコメント

四川には絶対に行かないだろうから(笑)、写真楽しませていただきました。
食べ物編、楽しみにしています。

By かに座のルビー : 2007年11月12日 18:25

写真、素敵です〜写真集にできそう(^0^)

映画に出たtibさんを見たかったです。
食べ物編も楽しみにしてます〜

By ムーミン。 : 2007年11月12日 23:21

ありがとうございます。調子に乗って写真追加しちゃいました。

By tib : 2007年11月14日 04:16

追加写真も綺麗ですね(^。^)
九塞溝 私も行ってみたいな。って思っていたところです
でも、なかなか実現は難しいそうなのでtibさんの写真とお話で行った気分にさせてもらってます
次回は四川省食べ物編! わぁ たのしみ(^0^)
ところで中国のトイレ事情はどうでしたか?
地方へ行くとやはりヘビーなのでしょうか?
その他もろもろのヘビーな話題も楽しみにしてます (^。^)

By むくむく : 2007年11月14日 11:19

「さかさまの画像」私はぜんぜん気づきませんでした〜〜〜(^_^;)

ほんとにきれいですねぇ〜〜(#^.^#)

私も実際には行かないだろうから画像で楽しませてもらいました★

食べ物編も期待していますね〜〜〜(^O^)


>地方へ行くとやはりヘビーなのでしょうか?
>その他もろもろのヘビーな話題も楽しみにしてます (^。^)


↑ごめんなさい、「ベビー」と読んでしまいました…。。。

管理人さんが旅先でなにか「赤ちゃん関係の事件(?)」に巻き込まれたのかと…。。。。


☆管理人さんの映画出演、私も見たかったです♪

どんな格好ででるのかなぁ???
なんて妄想してしまいました(*^_^*)

By きむ*にょんにょん : 2007年11月15日 13:01

tibさんはよほどお忙しいのでしょうか、それとも敢えて突っ込みどころを残してくださったのでしょうか?
美しい「世界自然遺産」と共に楽しませて戴きました。

>自然の力「だけ」でこんな事ができるでしょうか? 計画的に沈めたような木がしてなりません。

言われればそんな「気」も致します。
中国だけに、滝の大木もいわずもがな、「多岐」に渡るゆゆしきこと限りなし。
木だけに「計画的に沈めたような木」。
いえ、気のせいじゃない「木」に見えてなりません(^^;)

By okyome : 2007年11月17日 17:42

食べ物編がなかなかUPされないので、今頃になってコッソリコメント。

四川省って、料理が辛いって聞いたような…(違いましたっけ?)
そんな理由も有り、多分、私も行かないだろうなぁ、という事で写真楽しませていただきました。

が、私が最初に注目したのは、誤字三連発(爆)。
最初の誤字は直ぐに修正されてしまいましたが、すみません、ツボに嵌まったらしく暫く笑い続けました。
そして…きょめ師匠と同じ場所で引っ掛かった私は「立て掛けられた木は一本なのになんで多岐?実は、沈められた丸太以外にも、写真に無い例が沢山あってだから多岐?」とか「木のせい?気のせい?う〜ん、これって韻を踏んだの?」なんて事を考えつつ・・・三連発と書きはしたものの、本当は変換ミスだろうと思いながら、管理人さんが意図して打ったものかもしれないという疑念を捨て切れません(笑)。

いつぞやの段ボール入り肉まん、段ボール入りはでっち上げだけど、それが全くの捏造と言うのも実は嘘で、本当は段ボールではなく牛乳パックを使用していた、なんてオチが有るのかも、とか色々勘繰った私としては、この自然遺産も、“故意に沈めた丸太と故意に立て掛けた大木”説に一票を投じたいところです。
微妙に人工物っぽいけど綺麗な自然、というなら、異物が入っているかもしれない食品、よりは遥かに良いと思いますけど。

By 金木犀 : 2007年11月22日 03:08

かに座のルビーさん:
> 四川には絶対に行かないだろうから(笑)
いやいや、そう決めつけないで。安全で有名なところですから。


ムーミン。さん:
> 写真、素敵です〜写真集にできそう(^0^)
そりゃもう数百枚は撮ってますから、きれいに撮れてる写真だって中にはあるというものです。

> 映画に出たtibさんを見たかったです。
えぇ、私も見てみたかったです。


むくむくさん:
> ところで中国のトイレ事情はどうでしたか?
> 地方へ行くとやはりヘビーなのでしょうか?
そんなことはありませんよ。どうぞご安心ください。...少なくとも「表側」を行く限りは。
むくむくさんのように旅慣れた方でしたら、町を歩いているだけでどの辺までがご自身の許容範囲かを察知して、自然と「ヘビーな所」までは踏み込まないでしょ?


きむ*にょんにょんさん:
> 管理人さんが旅先でなにか「赤ちゃん関係の事件(?)」に巻き込まれたのかと…。。。。
すいません、いろいろ期待させてしまっているようですがそのような事件はありませんでした。


おきょめさん:
> tibさんはよほどお忙しいのでしょうか、それとも敢えて突っ込みどころを残してくださったのでしょうか?
両方です。さすがに先ほど訂正しました。


金木犀さん:
> 四川省って、料理が辛いって聞いたような…(違いましたっけ?)
はい、そうですね。「中華の鉄人」と言われた陳建一さんのレストランも四川料理ですが、とんでもなく辛いです。北京の料理人は「四川の料理は辛いだけ」と言い切りますから。

> そんな理由も有り、多分、私も行かないだろうなぁ、という事で写真楽しませていただきました。
いやいや、四川省でもちゃんと頼めば辛くない料理も出てきますよ? ただ、その頼み方が中途半端だとやっぱり辛い物が出てくるので、特に辛さが苦手な金木犀さんは真剣に注文する言い方を覚えておいた方が無難でしょうね。

> 微妙に人工物っぽいけど綺麗な自然、というなら、異物が入っているかもしれない食品、よりは遥かに良いと思いますけど。
実は人工物っぽいものがあるだけでなく、他にも疑わしいところはあったんですが、あいにく写真に収められなかったので伏せておきます。
異物が入っているかもしれない食品と、法の網をかいくぐって表示義務をすり抜けた添加物が確実に入っている食品ではどっちがいいでしょう?

By tib : 2007年11月23日 22:49

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