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2007年11月30日 四川省旅行記 part 3

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ちょっと前に和食のレストランに行ってみたら、「高い・少ない・味そこそこ・店員の態度が大きい」...、いいところがまるでないじゃ〜ん!! と不満に思っていたら、先日発売された「ミシュランガイド東京版」で1つ星をもらっていて驚いているtibです。やっぱり私の舌はA級グルメには馴染まない、という事なのでしょうか。で、早速ランチで行ってみたんですけど、やっぱりどこが評価されているのか解らないままでした。まぁ私は自分の舌と財布を信じることにします。ミシュランよりもHot Pepperの方が嬉しい、ってものです。

さて、大分(ネタ的にも時間的にも)引っ張ってきています四川省旅行記です。前回は「すかし」に終始しましたが、今回はいよいよ核心に迫ってきますよ。

3品目 黄龍の入口にて

四川省の成都から飛行機で九塞黄龍空港に移動して、車で黄龍(ふぁんろん)の入口まで行きました。ここからはほとんど垂直と言っていいくらいのロープウェイで黄龍へ向かいます。その入口でちょっとお腹が空いたので食べたのがこちら。

耗牛の煮込み 耗牛の串焼き ヌガーコーン

左から、「なにやら野菜らしきものを煮込んだスープ」「この辺(チベットですね)に棲む耗牛(まおぎゅう)という牛の肉の串焼き」「とうもろこしをお湯で暖めた物」です。紹介の仕方があやふやなのは実際には食べなかったものです。だって、以前南京で失敗していますから。特に右のとうもろこし!! 日本の物と品種が違うのか、調理の仕方が違うのか、B級グルメ好き・C級グルメもドンとこい...な私でもとても食べられたものではありません。...なんて言うかですね、お菓子の「ヌガー」ってありますよね? あんな感じの歯触りを想像して下さい。それでいて中身がジューシーでもなければドロ〜リ・ネットリ...でもなくて、たった今茹で上げられたばかりのハズなのにパサパサなんです。「ヌガーでパサパサ」。想像できますか? 甘みも、塩気も何にもなし。低反発枕をかじっているような気分になります。...なんでこんな「お風呂みたいなぬるま湯」の中に漬けっぱなしなんでしょうね? もっと沸騰しているお湯の中で一気に茹で上げてほしいんですけど。...このとうもろこし、南京でも黄龍でも見たということは、中国全土で人気のある食べ方なのでしょうか...?

4品目 九塞溝にて

4000m級の黄龍から2000〜2500m級の九塞溝に降りてきて、食べた夕飯がこれ。

ヌガーコーン

左から、「耗牛肉(さっきも出てきましたね)とジャガイモの煮物」、「白米」、「魚のスープ」です。ちょっと写真からは解りにくいと思いますが、驚くべき事にこれみんな「1人前」なんです。ご飯を頼んで茶碗でなくお櫃で出てくるとは思いませんでした。

耗牛肉とジャガイモの煮物は、食べるのをちょっとためらってしまいそうな赤味を帯びています。...なに、これラー油で煮込んだの? ...って訊きたくなるくらいですが、食べられないほどの辛さではありませんでした。...おかしいなぁ、「全然辛くない物を」って念を押していたのに、やっと食べられるくらいの辛さというのは。多分、厨房では「なに、辛くない料理? ...いやいや、いくら辛くないって言ったって料理なんだからこのくらいの唐辛子は必要でしょぉ?」みたいな会話がされていたんじゃないかと思います。辛さに弱い方はかなり真剣に注文しないと辛くない料理には辿り着けない、と思っていていいです。

ご飯は、標高の高い土地だからか、思いっきり芯が残ったままでした。食べるのが結構辛いです。

魚のスープも、ゆうに7〜8人で食べれる量です。...というか、隣のテーブルでは実際に6人組がこれをみんなでつついているし。...おかしいなぁ、ちゃんと「このスープ、どのくらいの量ですか?」って訊いて「たいしたことない量ですよ」って言われたのになぁ。ボッタクられてる感で一杯です。で、食べた感じはどうかというと、「魚は3枚におろしてから料理してほしい」と切に願うばかりでした。大きな魚を単にブツ切りにしているだけなので、食べながら骨を採るのが大変なのです。

5品目 九塞溝にて

どうも納得がいかなかった4品目を食べ終えて...って、もちろん完食は無理。あれでおなかを満たすのも悔しかったので、別の食べ物を探しに街に繰り出しました。すると、ちょっと気になる屋台を見つけました。

何かを揚げたものですが、衣にいろんなスパイスがまぶしてあって、味の趣向が全然違います。さ〜て、これなんでしょう? ぜひ、右側の写真をクリックして大きな画像でよく見て考えてくださいね。「鶏の腿」とか「牛の足」みたいに「何のどこ」という風に答えてください。

その隣には、羊の丸焼きを売っていました。真ん中の写真のように細かく切った状態で出してくれますが、そのすぐ横に「原型」が残ったままです。

見方によっては、何か変な物が混ぜられているかもしれない...と疑う必要がないので、却って安心かもしれませんね。

6品目 九塞溝にて

この日は九塞溝を徹底的に見て回っていました。写真を撮るのに夢中になっていてお昼時をちょっと逃したらしく、レストランらしき所はどこもランチタイムを終えて休憩に入っていました。う〜む、困った。どこか食べられる所はないかなぁ〜? とフラついていると、「光臨(いらっしゃいませ)」と書かれたマットが。その先には階段が。ふむふむ、この階段を上ると何かの店なんでしょう。...なんの看板も出てなくて、何の店かも解らないけど。とはいえ、他に営業中のレストランも見あたらないのでとりあえずその階段を上ってみる事にしました。すると!!

上った階段の狭さからは想像もできないくらい広い、ゆうに数百人は入れるであろうバイキング形式のレストランでした。店員らしき人はいますが、誰も席へ誘導とかしてくれないので、まぁ見るからにバイキング形式ですし、適当にめぼしい料理を取って、適当に席に着いて食べました。さて、食べ終わってお勘定...と行きたい所ですが、レジらしき物が見あたりません。店員さんに直接言ってお会計すればいいのかな?

私「すいません、ここのお勘定ってどう支払えばいいんでしょう...?」
店員「え...? いいんじゃないですか? そのまま帰っちゃえば。」

は!? 今なんと仰いました? あなたそれでも店員ですか? 客に堂々と無銭飲食を勧めてるんですよ? それで外に出たとたんに捕まったりとかしません? ...狐につままれたような気分のまま本当に外に出ちゃいました。さっき上ってきた階段を下りて。そこで初めて、私はどうやら非常口から入ってきたらしいという事が解りました。その建物の裏側へ回ると大きな入口がちゃんとあって、店の中に入る時にお金を払うようになっていたようです。

7品目 九塞溝にて

九塞溝の観光を終えて、地元の人しか入らなそうなレストランに入ってみました。

前日の苦い経験を教訓に、注文は控えめです。左側の写真は「耗牛の内臓の煮込み」です。メチャクチャ辛いですが美味しいです。右側の写真は「なにかの肉とジャガイモとキュウリの様な野菜の和え物」です。さて、この肉はなんでしょう? 先ほどと同じように「何のどこ」というように答えてください。

8品目 九塞溝にて

四川料理ばかりでもなんなので、チベット料理を食べに行きました。大きなテントの中に入るとその真ん中にとてもシンプルなキッチンがあって、周りに客が座るようになっています。

まず飲んだのがチベットの「お茶(?)」。なんて言うんでしょうねぇ、きな粉と砂糖を混ぜたようなものが入った湯飲みが出てきて、それに暖めた「耗牛乳」を注いで、かき混ぜます。これがビックリするくらい美味しいんです。素朴で、深みがあって...。

で、こちらの人たちが食べるパン(?) 名前は忘れちゃいましたが、ちょっと油っこいワッフルみたいな味でした。その隣は「耗牛の内臓のスープ」と「耗牛の煮込み」。...なんだ、7品目と同じ物じゃないか、と思うかもしれませんが、味は全然違いました。同じ料理でも四川風とチベット風ではこんなにも差が出てくる、という事かもしれません。

9品目 成都にて

都会へ戻ってきました。あまり時間がなかったので、表通りにある大きな店に入ってみました。火鍋(ホァコァ)です。

まず、鍋の中に入れるスープの辛さを選びます。四川省最後の夜なので、冒険して「大辣(大辛)」を注文してみたい所ですが、絶対に食べられない自信があるので「小辣と白湯」を頼みました。...で、出てきた鍋がこれ。

これでまだ何も具を入れてない状態ですよ? どうです、この唐辛子と山椒の量!! これで「小辣」ですよ? 「大辣」なんて頼んでいたらどうなっていたんでしょう? 唐辛子と山椒が鍋から溢れていたんじゃないでしょうか。白湯スープの方には魚が丸ごと入っていました。この魚、具じゃありませんからね、あくまでダシ取り用ですからね。これに、羊の肉やきのこや豆腐などを入れて食べました。

「小辣」にヒィヒィいいながら、「王老吉(ワンラォチー)」という甘〜いお茶で口の中を整えて...の繰り返し。さすがに「小辣と白湯」だけでは味覚が単調になってくるので、何か別の味の物はありませんかと訊いてみたら、「鶏の足の酢漬け」を勧めてくれました。四川省に来てから初めての酸っぱい物だったかもしれません。これがですねぇ、見てお分かりの通り、本当に「足そのまんま」なんですよ。口に入れると、トゥルンっと溶けるように口の中に広がって、舌の上にはそれぞれの指の各関節毎に分かれた骨が残ります。

10品目 上海にて

上海に戻ってきました。さすがに辛い味付けの物はもういいだろうということで、「これぞ上海料理!!」という店に入ってみました。

シーズンに入りたてだった上海蟹は、身もそんなに多くなく、また、店に入るのが遅かったからか、メスの蟹が売り切れててオスしか残ってなく、卵を味わう事はできませんでした。

...とまぁ、ちょっと駆け足気味に私が中国で食べてきたものを紹介してみました。いかがでしたでしょうか。前回に比べてボリュームもたっぷりで、ちょっと食傷気味になってる方もいらっしゃるかもしれませんね。次回はもう少しページの大きさを考えた上でリポートしたいと思います。...あ、この中で2問出したクイズの答えは、1週間くらい後にコメント欄に書き込む事にします。

さ〜て、次はスコットランド旅行記...っと。
 

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これまでに寄せられたコメント

クイズになるような物はその場にいたら、どの何かは分かるってことでしょうか?
本場?の火鍋は美味しいの?

By かに座のルビー : 2007年11月30日 23:08

クイズは全然わからないけど、最初のは大きな動物の内臓?
2番目は大きな鳥のすね?(笑)

耗牛肉自体の味はどうだったんでしょうか?
とうもろこしは美味しそうに見えたのに、そんなにおいしくないなんて、茹でかたのせいだけ?

残念ながらレポートを読むと、ますます行くのは無理!と思ってしまいます。

管理人さんの勇気に感服です。(~~;)

By ムーミン。 : 2007年12月01日 10:19

クイズ1は耗牛のペニス?

クイズ2は‥
あひる? 蛙? いや もっと大きい動物だよねぇ
ん〜ん
あひるの頭とくちばし にしておこう (^0^)♪

鶏の足は中国人好きですよね
お正月には必ず食べるみたいで
以前香港の旧正月で出てきました
私は食べれなかったけど友人は「美味しい」って
ずるずる 口から足の骨出して食べてた …。(^.^;)

By むくむく : 2007年12月05日 19:01

むくむくさんのお答えにしばしひるんでしまいました。^^;

問1の答えは、ウサギの頭
問2の答えは、アヒルの頭

さすがに耳が無くては、ウサギだとは...。私も聞かされるまで解りませんでした。アヒルの頭には縦割りと横割りがありまして、写真の左側にCTスキャンの映像みたいな頭骨が、くちばしが上を向いた状態であります。横割りは手前の方に長い嘴と舌が見えると思います。この舌を箸でピロッとめくってたべるんです。

おっと、むくむくさん、1問正解ですよ

By tib : 2007年12月18日 05:05

うさぎちゃんだったのかぁ (^^)
日本以外では動物の頭はご馳走みたいですね

>むくむくさんのお答えにしばしひるんでしまいました。^^;

でも、チベット方では牛の睾丸やペニスを食べるみたいですよ(^。^)


それにしても tibさん
うさぎの頭やアヒルのくちばし
召し上がったのですか?
お味は?

By むくむく : 2007年12月18日 14:05

かに座のルビーさん:
> クイズになるような物はその場にいたら、どの何かは分かるってことでしょうか?
一応メニューや看板があるので、解ります。もちろん中国語ですけど。

> 本場?の火鍋は美味しいの?
日本にも店を出しているチェーン店の火鍋を、渋谷と上海で食べてみましたが、やはり中国で食べる方が美味しかったですね。チェーン店でない単独の店で食べた時は更に美味しかったです。


ムーミン。さん:
> 耗牛肉自体の味はどうだったんでしょうか?
歯ごたえといい、脂のノリ具合といい、肉も内臓もブランド和牛に決して引けを取らないと思います。ただ、味付けの辛い物がほとんどだったので、純粋に肉の味を楽しむ事はなかなかできませんでした。

> とうもろこしは美味しそうに見えたのに、そんなにおいしくないなんて、茹でかたのせいだけ?
う〜ん、品種も少しは違うと思うんですけどねぇ。中国で売られているとうもろこしを自分で茹でてみたいですね。中国では海老とかはプリップリに仕上げるのが喜ばれるのに、なんで?って思います。


むくむくさん:
> 鶏の足は中国人好きですよね
そうみたいですね、コラーゲンたっぷりだからでしょうか。

> 私は食べれなかったけど友人は「美味しい」って
> ずるずる 口から足の骨出して食べてた …。(^.^;)
確かに、骨が多くて食べづらいですよね〜。慣れてくると口の中で素早く骨だけ取り除く事ができるようになるみたいですよ。

> うさぎの頭やアヒルのくちばし
> お味は?
ウサギの頭→とにかく辛かったことしか覚えていません。
アヒルの頭→横割りは舌を食べるわけですが、舌だけあって牛タンみたいな感じ。縦割りは、場所によって複雑な味わいがあります。

By tib : 2007年12月19日 19:01

>それにしても tibさん
>うさぎの頭やアヒルのくちばし
>召し上がったのですか?

>>ウサギの頭→とにかく辛かったことしか覚えていません。
>>アヒルの頭→横割りは舌を食べるわけですが、舌だけあって牛タンみたいな感じ。縦割りは、場所によって複雑な味わいがあります。

食べたんだぁ (^0^)
アヒルのくちばしは写真見て「牛タンみたいかな?」って思ってたけど
やっぱりそんな感じなのかな(^。^)
地元の方にはご馳走? それとも普段の食事って感じ?

ウサギの頭はよくみるとそんな感じですね
(最初ペニスに見えたんだけど(^^ゞ)
正解知ってからテレビでウサギさんが出てきて
ふむふむ 耳がなくなって 剥いだら‥
たしかに 写真の感じかも‥
なんて妙に納得してしまいました

ウサギの頭ではないお肉はフレンチで好きです(^。^)♪

By むくむく : 2007年12月20日 02:28

あなたのコメントをお待ちしています

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