2005年05月09日 山形旅行記 part1
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前回のつぶやきに書いた、「リベンジに燃えていた友人」は、無事武道館へ行くことができたそうで、「あ〜、それはよかったねぇ」といいつつも、内心はまさかの2年連続の急用を期待していたtibです。でも、あまりいい席ではなかったようで、ほとんど後ろ姿しかみれなかったとボヤいていました。
さて、みなさんはGWはいかがお過ごしでしたか? 私は前回のつぶやきで書いたように、韓国へ行ってきました。...まぁその話は次回に取っておいて、今日はGWに先駆けて行ってきた山形旅行の話です。
山形行きのメンバーは、以前沖縄へ行ったときのメンバーです。今回は同行メンバーにコース設定から宿探しまですべてお任せしていたので、どこへ行くのか何も知らされていないままです。とりあえず「14:00に山寺駅に集合」とだけ告げられていました。私は自宅から車で、他は電車で集合です。
せっかく山寺にきたんだから、まずは山頂にある「奥之院」を見に行こうということで、いきなり山登りからのスタートです。その階段のきついこと、きついこと。階段脇の立て看板には「1段上るごとに1つずつ煩悩が取り払われていく」と書かれているのを見て煩悩どころか意識まで遠くなっていく私の横を、ランドセルをしょった小学生(たぶん1年生)がヒョイヒョイと追い抜いていきます。どうやらこの山の上に住んでいる子のようです。その後を、大きな荷物を抱えたお母さんに手を引かれながら3歳くらいの子が上っていきます。私たちには苦行ともいえる階段が、ただの日常でしかない人たちがいるという現実に愕然としました。
やっとの事で奥之院に到着すると、そこには大仏殿がありました。
友人「これって...、この大仏をこの山頂まで運んできたってこと?」
私「ん? 違う違う、これは当時修行僧が山を掘っていたらこの大きさの金塊が出てきたんで、その金塊から仏像の形を掘り抜いて、そこを覆うように後から大仏殿を建てたんだよ。だから今見えている大仏は『氷山の一角』ならぬ『金塊の一角』で、まだ地中に埋まっている金塊がどのくらいの大きさになるのかは解っていないの。」
ふと、後ろを見ると、パックツアーらしき一団が私の話を聞いて「へぇ〜」と感心しています。慌てて「いやいや、皆さ〜ん、嘘ですよ〜。掛け合い漫才してるだけですよ〜。本気にしちゃダメですよ〜。」と打ち消しました。...東北の人は人を疑わないとは聞いていましたが、皆さん、安易に信じすぎです。今私が目の前で振り込め詐欺やっても振り込んでくれるんじゃないかと思いました。すると、その団体を率いているガイドさんが、
ガイドさん「あのぉ...、いまの話、嘘なんですか?」
私「何を言ってるんですが、ガイドさんまで。こんな話信じないでくださいよ。こんな大きな金塊が地中から出てくるわけがないじゃないですか。」
ガイドさん「えぇ、でも『鉱脈』って言葉があるくらいですからそういうものなのかな?と...。」
私「いやいや、鉱脈っていっても純金が川みたいに流れてるんじゃなくて、タダの土の中に砂金が他の所よりほんのちょっと多く含まれている地帯がある、ってだけです。地中から出てくる金塊なんて、大きくてもせいぜいこぶし大ですよ。」
ガイドさん「はぁ、そういうものなんですか。」
私「...信じます?」
ガイドさん「えぇ!? これもウソなんですか?」
...どうやら私の煩悩は山寺の階段よりも多いみたいです。山を下りていくと、もうそろそろ陽も傾いてきていて、さ〜て今夜は何を食べようかな? どんな宿に泊まるのかな? と、「1段下りるごとに1つずつ煩悩を拾い集めていく」感じでした。