2007年01月09日 防衛庁から防衛省へ
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いくら喪中だったとはいえ、届いた年賀状の数で一昨年亡くなった祖父と去年亡くなった祖母に負けてちょっと悔しいtibです。ハガキだけでなくメールの数を入れても負けてました。これは私の喪中通知が徹底していた結果なのか、去年喪中で年賀状出せなかったために縁が切れてしまったのか、それとももともと年賀状を出してくれるような友人が少ないのか...? 来年の正月にその答が明らかになりそうですが、ちょっと知るのが怖いです。
さて、今日から防衛庁が防衛省に格上げされるんだそうです。防衛省に勤める友人は「日頃の仕事は何も変わらない」と言っていますが、もっと上の方では大きな違いがあるんでしょう。なんといっても「長官」が「大臣」になるんですから。
それにしても、なんで格上げする必要があったんでしょうね? 北朝鮮のミサイルや核実験問題や、不審船の例を挙げて「有事に備える必要がある」なんて言ったりしますけど、「有事」って本当にそういう問題なんでしょうか? 穿った見方が好きな私としては深読みしたくなるところです。何度か国会で話題に挙がっては消えていたのに、へこたれずに何度でも話題に挙げてきただけに政府や与党の意地みたいなものを感じます。
まず不思議に思うのは、こういう話題が国会で論議されていた時に中国・韓国が何も言ってこなかった事です。靖国参拝では「軍国主義の復活だ」なんて声高に批難していたのに、防衛省への昇格については靖国の時のような反日運動は起きませんでした。「過去(靖国)にばかり固執して現在(省昇格)を見ようとしていない」のか、「庁が省にって、名前が変わるだけじゃないか」と高をくくっているのか、「昇格はやむを得ない」と容認しちゃっているかのどれかでしょう。
それから気になるのがアメリカです。アフガニスタンとイラクで人もお金も使いすぎてなおイランなどに対して戦争を吹っ掛けようとしているアメリカは、このままでは世界中に配備している米軍を整理せざるを得なくなっているといわれています。ではまず最初に引き上げたい国はどこでしょう? きっと日本です。世界的に見れば平和ですし、経済力もありますし。「思いやり予算」とかで駐留させておくにはおいしい国ですが、そこに目がくらんでしまっては本当に北朝鮮が攻撃してきた時に守ってやらなきゃいけないリスクを考えたら、米軍を日本に置いておく事はアメリカにとって得策ではないように思います。アメリカが米軍を日本から撤退させるのに必要な事はなんでしょうか? まずは中国・韓国・北朝鮮との関係をよくする事、そして日本が軍事的に独り立ちできる事です。既に装備の点では他の国よりいい物を持っていますから、日本の法律が整い次第なんとかなりそうです。そう考えると、国防を強化する必要があるといえるでしょう。もしかしたら防衛省への昇格は、米軍撤退への布石のひとつなのかも知れません。米軍と自衛隊の合同練習とかもその流れの中での出来事だったのかも知れません。「有事とは北朝鮮の攻撃ではなく米軍の撤退を意味している」というのが私の見方です。
誤解の内容に付け加えておきますと、私はガンジーの非暴力無抵抗主義を推したい所です。でも本当に丸腰で国を守れるとは思えません。だからといって、防衛省への昇格が軍拡・核配備へと直結するようでは困るのですが、「アメリカが日本から手を引きたがっている」と考えると今まで理解に苦しんでいたのがすんなり理解できちゃうあたり、なんだか日本はただ流されているだけという感じで怖いです。