2005年06月09日 韓国旅行記 part1
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友人の一人は「スター・ウォーズを観てくる」と言い残してロスへ飛び、もう一人は「バラのきれいな庭の家を見て回ってくる」と言い残してイギリスへ飛び、先月の韓国旅行くらいでは気が収まらなくなってきているtibです。特に前者の友人なんて航空券はマイレージを使って無料、現地の友人の家に泊めてもらって宿泊費と食費の大半を浮かして、ですからねぇ。もはや本人には旅をしているという感覚はないと思います。
さて、体調を崩したせいもあって大分つぶやきの間が空いてしまいました。今回は先月行ってきた韓国の話です。旅行前の話が5/2のつぶやきに、旅行中の話がメイン掲示板の16899と16915にありますので、まだ読んでいらっしゃらない方はそちらを先にご覧ください。
交通費にムダにお金を掛けてしまったことのしわ寄せを受けるのは宿泊費と食費です。まずは宿泊費から。
みなさん、「チムジルバン」ってご存じですか? 韓国の安宿...と言っていいのかなぁ? 簡単に言ってしまえば「24時間サービスのサウナ」です。だいたい、こんなところです。
- 入り口でお金(私が行ったところは1泊8000ウォンでした)を支払うと、ロッカーの鍵とTシャツと短パンを渡されて、男女別に更衣室&お風呂(日本の銭湯と何ら変わらない)へと進みます。
- お風呂から出て、番台(?)で渡されたTシャツ・短パンに着替えてさらに奥へと進むと、ロビーのような広間に出ます。ここからは男女一緒になります。
この広間の特徴は、
- 大画面のテレビが24時間つきっぱなし。
- マンガ喫茶...とまでは行きませんが、本棚の中はマンガがぎっしり並んでいて、好きなだけ読むことができます。(でも全部韓国語)
- 簡単な食事ができるようになっています。もちろん別料金。
- ここに2つのサウナがあります。ひとつはゲルマニウム鉱石がどーしたこーしたと御託を並べた熱いサウナ。もうひとつは体が凍るような低温サウナ。普通日本だとサウナで汗をかいた後は水風呂に入ったりシャワーを浴びたりしますよね? 着衣・男女混浴(?)のここではその代わりに低温サウナに入って体をさますのです。
- 広間の一面にはゴザの様なものが敷かれていて、広間の片隅には固い枕のようなものが山と積まれています。...そう、みんなここで雑魚寝するってことなんですね。プライバシーなんてカプセルホテル以下です。イメージ的には、フェリーの2等船室みたいです。毛布は別料金なので、ほとんどの人がそのままの状態で寝ていました。
この日の客は男女合わせて30〜40人はいたでしょうか。日本人のグループもいました。それがみんなで雑魚寝。カップルで来ている人はサウナの中でもロビーでも他人の目を気にすることなくイチャイチャしています。まぁ、毛布かぶってイチャイチャされたら逆に目のやり場に困っちゃうけど。ちなみに、テレビの音が気になって眠れないという人には、10人くらいが寝れる別室(男女別)もあります。ただし、別室に移ったら移ったで、近くの人のいびきやら寝相やら...が気になるのでした。
この日は韓国に着いたときからずっと雨で、たいして観光もできないまま繁華街をウロウロしていて疲れていたので、夕食を済ませると早めにチムジルバンに入ってしまい、ゆ〜っくりサウナに入ったりテレビを見たりして過ごしました。歴史物のドラマ、嫁・姑のトークバトル、お笑い芸人を大勢集めたバラエティ番組...、本当にここは韓国? と思ってしまうくらい、テレビには違和感を感じませんでした。特にバラエティ番組の作りなんて日本のと違うところ(言葉以外)を探す方が難しいくらいです。今、日本の俳優やミュージシャンで台湾や韓国を始めアジア進出をしている人が増えてきていますが、風潮としては、若手お笑い芸人の方がずっと受け入れられやすいと思いました。
これから韓国へ行く方で、「観光・グルメ・お土産にお金を掛けるために宿泊費は安く抑えても構わない」とお考えなら、チムジルバンをおすすめします。知り合いの家に泊めてもらう、を除けば宿泊費を一番安く抑えることができるでしょう。どのくらい安く? ...出国審査の係官に「どこに泊まってた?」と訊かれて素直に答えたら苦笑いされたくらい、といったら判って頂けますか?