2005年09月23日 敷居は低く、WAIWAIやりましょう。
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つい先日、「ホステスになりたい」などという無謀な相談を受けたと思ったら、今度は別の友人から「ネットアイドルってどうやったらなれるの?」と相談されて困惑しているtibです。...知らないよー、そんなの。人よりネット歴が長くてwebサイトをいくつも運営してて...ってだけで何でも知ってると思わないでほしいなぁ。私にだって得意分野・不得意分野ってものがあってぇ、不得意な方は本当に全然知らないんだから。...でも結局いろいろ調べてこんなアドバイスをしました。
- ネットアイドルになるのに資格とかは関係なく、自分のサイトにプロフィールやら写真やら載せて「私はネットアイドルです」という事を宣言すればいいだけみたい。それとは別にネットアイドルを紹介するサイトに登録すると宣伝になりそう。
- でも個人でネットアイドルやってる人ばかりじゃないみたい。ネットアイドルといいながら写真集も出してたり、レースクイーンやモデルなどネット以外でも活躍していたり、芸能事務所に所属して事務所にwebサイト運営してもらってたり。アイドル予備軍だね。
- それ以前に自分の歳を考えなさい。ヘタしたら2回り下の子達と張り合おうとしているんだって解ってる?
- 自分のwebサイトにたくさん人を呼び込みたい気持ちは分かるけど、ネットアイドルを気取ったところでそこに集まってくる人達はどんな人達だと思う? 一言旦那に相談した方がいいんじゃない?
でも本人はやる気満々です。どうやら今回は説得できなさそうです。これをご覧の方でネットアイドルについて詳しい、実際にネットアイドルをやっている、という方がいらっしゃいましたらいろいろ教えてくださいませんか?
さて、先日のtiblogに後押しされて掲示板に戻ってこられた方が複数いらっしゃいました。とっても嬉しい事です。その中に、MsFCから離れていた理由が「網膜剥離で療養中」という方がいらっしゃいました。この一言にはハッとさせられました。最近ちょっと忘れかけていた「webサイト作りの原点」を思い起こさせてくれました。
webサイトを作り始めて間もない頃、私は自分のサイトをとにかく多くの人に見てもらいたくてどうすればいいだろうと悩んでいました。「見た目のセンス皆無」な私にカッコよく見えるサイトは作れそうにないので、別のアプローチばかり考えていました。まず手をつけたのは「多言語化」でした。同じサイトの英語版、スペイン語版、...と、5カ国語でページを作って海外からのアクセスに期待したのです。海外の検索エンジンにも登録しまくったのもあってか、24時間いつでもどこかからアクセスがあるサイトになりました。
webサイト作りについて話し合うメーリングリストに登録していろんな情報を教え合っていると、目の不自由な方から「webサイトは視覚障害者に優しくない」という不満の声が上がってきました。最初私は「へぇ、PCを使う視覚障害者もいるんだぁ」などと、なんとも無知丸出しの感動をしていましたが、これはきっと新しいターゲット層(?)につながるぞ?と思いました。この方と個人的に連絡を取って、視覚障害者が実際どのようにネットサーフィンしているのか、どこに不便を感じているのか、などについて教えてもらいました。視覚障害者用のブラウザが変わらないとどうしようもない問題なのか? それともwebサイトの作り方次第で越えられるものなのか? 私の力量でどこまで近づいていけるのか? 視覚障害者に優しい画面レイアウトは? 視覚障害者に優しい文章は? ...と、試行錯誤を重ねた結果、弱視から全盲までいろんな方々に満足頂けるサイトになりました。「視覚障害者に優しい、いいサイトがあるんだ」と口コミで広めてもらい、アクセス数は自分でも意外な位伸びました。もう何年も前の話です。
その後いろんな技術が発達して、企業のサイトはもちろん、行政のサイトや個人運営のサイトでもとっても美しく見えるサイトが増えました。私もそういう技術を使ってみたいと思う事もありますし、そういうwebサイトを作るために必要なソフトも持っていたりします。ただ、いかんせんセンスのなさが立ちはだかっているのでなかなかできずにいます。私以外の、センスに溢れる人達はこういう技をどんどん取り入れて、とってもかっこいいサイトを作っていきます。でもそれが視覚障害者に優しいかというと、そうでもない場合が少なくありません。特に個人サイトは完全に無視しているケースがほとんどです。
その一方で、視覚障害者にも優しいサイトを目指すためのガイドラインも整ってきました。WAIというグループが規格を整え、アメリカではリハビリテーション法508条という法律もでき、WebXACTやCynthia Saysといった、自動的にチェックしてくれるサイトもできてきました。なんだか英語のサイトばかりリンクしていますね。残念な事にこれらの日本語のサイトはなかなか見つからないんです。日本の視覚障害者に対する認識がまだまだ低いのか、単に私が真面目に検索していないだけなのか...。
webサイトは「見た目重視」と「視覚障害者への配慮」の二極分化の傾向が年々強まっているように思います。そんな流れの中で、私はなるべく両者のいいところを併せ持つようなサイト作りを理想としているつもりです。ここにこだわる余り、おきょめ画伯に描いて頂いたレイアウト案に手直しを求める...なんて事もありました。しかもこういう説明を丁寧にしないまま(←おきょめさん、失礼の段お許しを)。「見た目重視」な人達から見れば無駄な事をしているとか、細かい事にこだわりすぎ、と映る事でしょうし、私がいくら「ふん、いつか解る日が来るさ」と思ってみてもそんな日は来ないように思います。それでも私はここにこだわっていくつもりです。かつて、私に根気よく付き合って「盲人の視点」を教えてくださり、バリアフリーなサイトという形に仕上がった事をとっても喜んでくれたあの人に誓って。
乗り換えてくれれば、私も「webサイト作りの原点」を忘れかける事はないんですけどね。
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これまでに寄せられたコメント
「見た目重視」と「視覚障害者への配慮」....ここにこだわる余り、おきょめ画伯に描いて頂いたレイアウト案に手直しを求める...なんて事もありました。しかもこういう説明を丁寧にしないまま(←おきょめさん、失礼の段お許しを)
失礼だなんて、とんでも無いことでございます。
例え、管理人さんが かみ砕いて説明してくださっても、どこまで理解できたかあやしいものです。
むしろ、ウェブの約束事も知らないのに勝手気ままなレイアウトを試みどんなにお困りだったことでしょう。
それをイメージを損なうことなく最大限に生かしてくださって・・・管理人さんのどこがセンス皆無なんでしょうか?ご謙遜もいいところです(^^)
私こそこんな稚拙な絵を採用して下さったこと、本当に感謝しております。
目に優しく、心にも優しいサイト作り。
これからも私で出来ることであればお手伝いさせていただきつつ勉強させて頂きたいと思っておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。
ところで、ここにコメント出来ること今頃気づいたおきょめです。(^^;)
・・・ってアップされるのか半信半疑で書いているのですが・・・。
By おきょめ : 2005年09月25日 11:27
>・・・ってアップされるのか半信半疑で書いているのですが・・・。
おきょめ様。ちょっと笑いました。
問題なく、アップされていますね。
By かに座のルビー : 2005年09月26日 10:01
>問題なく、アップされていますね。
えへへ・・・されていました〜(笑)
<ちょっと笑いました?>と言うことはルビーさんにも思い当たる事があるとか?
何でも未知なるものにチャレンジするときは恐る恐るです(^^;)
By おきょめ : 2005年09月27日 09:31