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2007年03月25日 適材適所が生きるとき

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いくら珍しい名前だから、有名な人だから、といって「宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫(そのまんま東)知事」という、さすがに長すぎる表記が新聞などで一時期目につきましたが、名前が定着してきたのかようやく落ち着いて読めるようになってきたなぁと感じているtibです。選挙前は「素人がいきなり知事になったところで一体何ができるというんだ?」と揶揄されていたのに、ふたを開けてみれば政党色のなさが支持された(←政党色に染まった他の候補が嫌われた?)というのは今後の選挙を考える上で画期的でした。...だからといって皆さん、今行われている都知事選の候補者みました? 「諸派」が2人いるだけで後はみぃんな「無所属」。肩書きも、不動産鑑定士・ストリートミュージシャン・作家・建築家・発明家・タクシー運転手・タレント・易学者・風水学研究家って...。

さて、最近のニュースで個人的に特に残念だったのが、「農林水産省が海外の日本食レストランの格付けを断念」でした。以前アルバムにも載せましたが、海外の日本食レストランってひどい所が少なくありません。...いや、ハッキリ言って多いです。まぁ、「C級グルメ」な私にはそっちの方が心ときめく場合もあるんですが...、いやいや、今回はそういう話じゃなくて。まぁ、私は海外に出てまで現地のものでなくわざわざ日本のものを食べたいとは思いませんし、海外の日本食レストランを悪く言うのなら、日本にある「○○国料理レストラン」だって本当に現地の味を忠実に再現しているかどうか怪しいものです。...だから、そういう話じゃなくって。

異国の地でふと寂しくなったときとか、体調を崩したときとかに、小さい頃から食べ慣れたものを食べたくなることはあります。食べ物で冒険したくない時というのは誰しもあると思いますが、私が海外でそう感じたときは世界的に展開しているファーストフードのハンバーガーとかピザに走ります。小さい頃の食育に問題があった...というのではなく、海外で怪しげな日本食レストランに行く方がよっぽど冒険だからです。余談ですが、海外でみる「Japanese Restaurant」はなぜか「日本食レストラン」です。決して「和食の店」とは呼ばれません。「和食の店」と「日本食レストラン」の間には「和牛」と「国産牛」くらいの違いがあるのです。「手作り」と「手作り風」くらいの違いがあるのです。「消防署から来ました」と「消防署の方から来ました」くらいの違いがあるのです。

海外で食べ物で冒険したくない。食べ慣れた和食を食べたい。...ここまでは解ります。でも和食を食べたいのに日本食レストランに行ってしまうのは、「勝率の低い賭け」というものです。いや、それでもよく探せば海外でも「和食の店」はあるはずだ、海外に出て行く日本人が増えている現代に同じように考える人は少なくないはずだ、国が音頭を取って海外の日本食レストランの格付けをすればそういう人達の役に立つはずだ。...そのように考えたのでしょう、去年(なぜか外務省でなく)農水省は「海外の日本食レストランのうち正しい日本食を出す店にお墨付きを与える認証制度の創設」のために予算を確保していました。その額、なんと2億7600万円。この認証制度が有識者会議から「政府が関わる事ではない」とクレームが付いたために頓挫して、2億7600万円が宙に浮いた状態になっています。

私は密かにこの制度に期待していました。海外の日本食レストランに国がお墨付きを与えるのなら、そのお墨付きをもらっていない店を狙えば確実に「C級グルメ」にありつける...、いやいや、そうじゃなくって。こんな制度が実現したら、私は何が何でも農水省に入ってこの仕事に就きたいと思っていたんです。だってほら、どこの国であろうと、どんな無名な街のレストランでも、申請があったら行かなくちゃならないんですよ? 審査のために。そこに日本食レストランがある限り、世界のどこへでも行かせてもらえるなんて夢のようじゃないですか。行く先々で食べさせてもらえるなんて夢のようじゃないですか。しかも、レストランに与えるお墨付きなんて一度与えたら永久に有効ってことはないでしょうから、何年かに1回、更新の旅に...いやいや、更新の度に行かせてもらえるなんて夢のようじゃありませんか。えぇ、行かせてもらえるのならどこの国の言葉だろうと憶えてみせますとも。現地の、日本に行ったこともない、見よう見まねだけで料理を作っているようなシェフとも直接話ができるくらいに。通訳を用意しなくて済むので経費を浮かせられますし、その分私が単独で動ける自由度も増しますし。

...え? 「そんな邪な考えでその仕事に就けると思うか?」ですって? じゃぁ、農水省の誰一人としてそんな考えを持っていないとでも? 少なくとも私には、海外で和食の店を探したい日本人のためになる情報整備...というよりも、役得だらけのいろんな意味で「おいしい仕事」にしか思えないんですけど。だいたい、日本人が行きそうなメジャーな国のメジャーな都市で日本人が納得できるレベルの料理を出せる日本食レストランの情報なんて、ネットで検索すれば現地に住んでいる人がリアルタイムに書き込むものがいくらでも見つかりますって。何年も前に1回口にした程度で与えるお墨付きよりよっぽど信用できる情報が。そういう意味では、キッパリと断じた有識者会議は、本当に有識者だったんだなぁと思います。どなたがいたのか知りませんが。

私がMsFCの管理人として「適材」であるかどうかも疑問ですが。
 

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これまでに寄せられたコメント

海外の「日本料理やさん」に「日本ではありえないメニュー」がある、
ってことは聞いたことがあります。

それがおいしかったら私的には「いい」んですが…


そういう問題ではないんだろうな(^▽^;)

逆に、日本にある外国の料理屋さんも
「そこの国ではありえないメニュー」があるのかもしれないんですよね。。。


そういうのをチェックする機関がある国って
あるのかな?

外国の料理ではないけど、
私は東京では「札幌ラーメン」はほとんど食べないです。
(まだ、おいしい店にあたったことがないので〜〜)

でも、「喜多方ラーメン」とか「長崎ちゃんぽん」とか
「おいしい〜〜〜♪」って言って食べちゃうから
変ですよね〜〜〜(^▽^;)

By きむ*にょんにょん : 2007年03月25日 16:19

tibさんが農水省に入れなかったのは残念だけど(笑)、認証制度はやっぱり税金の無駄遣いかも・・
でも浮いた予算のいく末が気になるところです。

海外旅行は2ヶ所しか行ったことがないけど、外国で日本食を食べたことはありません。
次回もし行くことがあったら、どんなものが出てくるか試しに食べてみるというのもいいかも。。(^0^)

ちなみに日本食というからには、カレーライスとかラーメンも含まれますよね・・?
外国でそういうお店開いたら、結構はやるかもしれないですね。

By ムーミン。 : 2007年03月25日 18:33

そーなんだ
海外で日本食を食べたくなった日本人のための格付けだったの?
私は、海外で日本食を食べる「その国の人達」に本当の日本食を理解してもらいたい為のものだと思ってました

Parisにある日本食レストランの多くは中国人が経営してます
そしてインチキな日本食を出してます
欧米では今、日本食がブームと言われてますが
一部の有名人かお金持ちランクの話しだと思います
ヨーロッパの庶民の方の多くは私たちが臭いチーズに顔をそむけるように
醤油の香り(大豆の加工品)には拒否反応起こしますよ
お煎餅とかでもダメみたい
しかし、寿司、天ぷらの次は日本のラーメン!と言われ
Parisのラーメン屋(こちらは本格的な日本のラーメン)の前は外国人が列を作って並んでたけど‥
この方たちはやっぱり一部の方たちだろうと思います
グルメ趣向の方とか‥
私みたいにParisでレバノン料理食べに行く外国人みたいのとか(^^ゞ
アメリカ人のお金持ちは特に好きですよね
本当に味がわかっているのかどうか疑問ですが‥(#^.^#)
って 人の事言えないかな?

でも、そんな一部の方にも本当の日本食を味わってもらいたいと思うので
格付けは良いことだと思ってました
国の文化って(どこでも)間違って伝わりがちですものね

By むくむく : 2007年03月25日 22:29

きむ*にょんにょんさん:
> そういうのをチェックする機関がある国ってあるのかな?
フランスとタイは国がチェックしているらしいですけど、あくまで国内向けだったような...。

ムーミン。さん:
> 日本食というからには、カレーライスとかラーメンも含まれますよね・・?
もちろん。「ナポリタン」が含まれているかどうかが気になる所です。ギリシャのイタリアンレストランで「ナポリタン」を見つけたもので...。

むくむくさん:
> 私は、海外で日本食を食べる「その国の人達」に本当の日本食を
> 理解してもらいたい為のものだと思ってました
テレビのニュースで政治家の誰だったかが「海外へ行く日本人のために」と言っていたのを見た記憶があるんですが、国民への理解を求めるためのリップサービスだったのかもしれませんね。でも本音は海外の人達のためというよりも、より多くの予算をぶんどりたいための言い訳じゃないでしょうか。

By tib : 2007年05月01日 23:18

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