2004年03月30日 NetSky.Q
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ここ数日世間を賑わせている「六本木ヒルズ回転ドア死亡事故」のニュースを追っていると、どうもリスク管理というものがなっていないという気がします。この事故でやり玉に挙げられている会社に限らず、責任を取る事を怖がる経営者はなんとか他社のせいにしようと試みたり、バレなきゃいいやと情報を小出しにしてみては、バレて後から訂正したり...と。今回の痛ましい事故がある意味今の日本の縮図のように思えてならないtibです。
昨日の午後は大騒ぎでした。お昼をちょっと回った頃、私の所に何やら怪しげなメールが届いたのです。Subjectや添付ファイルの名前からかなりウィルスメールくさいのですが、妙な事にウィルス対策ソフトは何の反応も示しませんでした。「新型ウィルスだ」と直感しました。後に「NetSky.Q」と名付けられるこのウィルスはこの時点では、大手ウィルス対策ソフトメーカーのwebサイトのどこにも載っていませんでした。
ウィルス対策ソフトメーカーのwebサイトやら、ウィルスマニアが集う掲示板に何度もアクセスし新しい情報がないか見ながら、私に届いたメールの差出人を調べて連絡を取りました。案の定、その人のPCはウィルスに感染していて訳の分からない音がPCから鳴り響いていました。そのPCはネットの接続を切ってもらい、私から情報を流す事にしました。夜になってようやくウィルス対策ソフトメーカーは、このウィルスに対応したワクチンの配布を始め、ようやく事態は解決へと向かいました。
実は私は、ウィルス対策ソフトがまだ対応できていないくらい新しいウィルスを受け取るのは初めての事でした。ウィルス対策ソフトが反応しなくても感染せずに済んだのは「ウィルスのよくあるパターン」を知っていたからです。...といっても高度な専門的な知識ではありません。
「怪しいメールは開かない」
「怪しいサイトには行かない」
「感染したらまずネット接続を切る」
...これに尽きます。もちろん、ウィルス対策ソフトを常にアップデートする、Windows Updateを行うのも大切ですが、それだけで安心してしまわない事も大事です。知らない人からのメールや、差出人が知っている人でもその人が書きそうにないSubjectだったり、妙なファイルが添付されていれば気を付ける必要があります。ウィルス対策ソフトが反応しなかったからといってむやみに添付ファイルを開いてはいけません。また、Outlook Expressなどのメーラーは、ユーザーがメールを開かなくても勝手に添付ファイルを開いてしまうので、注意が必要です。「PCを買ったら最初からついていたから」などという安易な理由でOutlook Expressを使っている方はいませんか? 確かどこかに自動で添付ファイルを開かないようにするという設定ができたと記憶しているので、自衛策のひとつとして必ずやっておいて下さいね。