2004年12月21日 謝り方を誤った...?
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ここ数日、親や兄に頼まれてPCで年賀状作りをしていたtibです。兄とはなかなか会えないので大まかな指示だけをもらって適当に図案を作ってネット上に置き、メールで「もっとこんな風にして」と更なる指示をもらう...という方法を繰り返し、結局作った図案は10種類に達しました。
さて、今年もいろんなニュースがありました。災害関連のニュースが多いのは今年の特徴ですが、ここ数年個人的に気になっているのは企業や個人の不祥事が明るみに出たときに繰り返される「謝罪会見」です。今年もいろんな人がカメラの前で頭を下げました。
だいたいどこの会見でも「この度、このような事が起きた事は、誠に遺憾であり...」と頭だけは深々と下げるものの本当に申し訳ないと思っているのか、ここから大きなものを学んで今後に生かしていくのか、疑問に残るものが多いです。私のようなひねくれ者は「丁寧に頭下げてるけど心の中では『事件にはまったく関係ない俺がなんでこんな事しなくちゃいけないんだ』とか『もう数年表沙汰になるのが遅れてくれれば静かに余生を過ごせたものを。』なぁんて思ってるんじゃないの?」と勘ぐってしまいます。しかもひねくれ者の私はここで終わらず、さらに180度ひねって、謝罪している側の立場で先程の「勘ぐっている自分」に反論します。「じゃぁ、今年お笑い芸人がやった謝罪会見みたいに号泣しながらすいませんでしたと叫べば信用するのかよぉ」と。えぇ、多分泣かれたら泣かれたで「泣けば済むと思ってるの?」と思うでしょう。「謝る」って難しいものですね。仮に「こうすればいい」というコツがあったとしてもそれに則っていると「自分の言葉で謝っていない、誠意が感じられない」と批判されるでしょうし。
日曜日のNHKの謝罪番組を見ていて、海老沢会長が並べる謝罪の言葉・今後の対策などの説明の言葉は、少なくとも私には全く響いてきませんでした。「2時間ちょっとの間、針の筵でガマンすれば禊ぎは済むんだ」と考えているようにすら思えました。今払っている受信料を止めたくなったほどです。番組に出演していた鳥越俊太郎氏が番組終了間際に言った「会長の精神論はイヤという程分かったが、いつまでに何をするという具体策は何も見えてこなかった。私はこの番組を見て受信料を止める人が更に増える事を危惧する」という言葉がとても的をえていました。
個人的にはNHKには、まず放送法の正しい説明と、法令遵守のための仕組み作りをしてほしいです。「テレビを持っているだけでNHKに受信料を支払わなくてはならない」ではなく、「テレビを買った時点でNHKと受信契約したことになる。解約もできる」が正しい、って皆さん知ってますか? 受信契約しているのに受信料を支払わないのは違法ですが、NHKに電話して契約解除すれば合法です。問題は契約解除したところで家のテレビは依然NHKを見る事ができてしまうという点です。視聴者に契約解除する権利があるなら、解約した人のテレビではNHKが映らないような仕組みを作る必要があります(地上波放送が全てデジタルに切り替わるのを待たないと難しいかな?)。そうやって契約/解約を自由にできるようにして、何か問題があったらすぐ視聴者の反応がすぐ受信料に現れるような体制を作る事がNHKの自浄能力を上げるために必要なんじゃないか、と思ってしまいました。