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2005年10月29日 ビーフな話

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2人の方から「おいしい焼肉店を見つけたから行ってみよう」と誘われて木曜・金曜とおごっていただいたはいいものの、まさか2人とも同じ店に連れて行くとは思っていなかったtibです。さすがに2晩続けて同じ店に行くと店員さんも顔を覚えていてすっかり常連みたいに扱ってきますし、...いやいや、おごりだからこれるのであって、こんな店の常連になれるような財力は私にはありません。なんせスーパーで売ってる薄切りベーコンくらいの大きさの肉がたった1枚で2000円ですよ。一体どこの肉なんだろうと思って訊いてみたら「神戸牛の二の腕です」。どこだ、牛の「二の腕」って? 4本とも足でしょ。そんな感じで聞いた事もない部位が出てくる出てくる。いつもなら一口でほうばってしまうような大きさですけどとてもそんな豪快には食べれず、チビチビと食べてました。でも、私のこれまでの焼き肉に対するイメージをガラリと覆すほど衝撃的においしかったんです。わざわざ韓国までいって食べてきたのがバカらしくなってしまうくらい。

さて、最近のニュースで個人的に気になっているのが「アメリカ産の牛肉はいつ再開されるのか」という話です。いゃまぁ、たった数カ所でBSEの牛が見つかった位でその国全部の牛を危険だと見てしまっては数十例見つかっている日本の牛なんてアメリカ産よりもずっと危険だという事になってしまいますし、コストパフォーマンス的にもアメリカ産牛肉がほしいというのは解らないでもないですが、その一方で、政治的な圧力ばかりで消費者へ理解を求めるような動きがまるで見られないアメリカのやり方では、この先輸入が再開されても誰も買いたがらないでしょう。レストランやファーストフード店でも「アメリカ産牛肉使用」とメニューに書くとそれだけで客が離れていってしまいかねないので、安いというだけでは店でも手を出しづらいはずです。

そうなると、輸入は再開したものの売れずに日本の倉庫でダブついたアメリカ産牛肉が産地を偽って出回ってしまわないか心配になってきます。これから先、トレーサビリティが充実してきたとしても、元のデータを偽ってしまえば庶民に見分けなんてつくわけがありません。産地を偽装した肉を食べて健康被害が出ても慰謝料や損害賠償がもらえる保証もありませんし、そんなお金をもらうよりも普通の生活を続けていたいですし。そのどさくさに紛れて輸入を止めている他の国からの牛肉も混じってくるようになったりして...と、牛肉全体が信用できなくなってしまわないかという不安もあります。「若い牛はBSE検査をしても見つけられないから安全だ」という理屈に私は納得できません。だったら若い牛用の検査方法を確立してから輸入再開交渉をしてよ。検査にかかるコストがばかにならないといったって、日本人は安心を買うためなら喜んで払うと思うよ? ...あ、コスト高になった結果オージービーフより高くなっちゃったら買わないか。

あの焼肉店に自腹で行って普通の焼肉と変わらない位豪快に食べられる日は来るのだろうか...?
 

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