2005年08月07日 筑波夏の8耐 2005
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先日、電車に乗っていたら、電車の揺れで隣に座っている方の腕が当たったりするんですが、その腕が「これが人間の肌?」と疑ってしまうくらい気持ちよくてついスリスリしたくなってしまったtibです。弾力がある...でもなく、柔らかい...でもなく、最近流行りの低反発...でもない、なんとも形容しづらいその腕の秘訣を探りたい、でもさわってみるのは失礼...と躊躇していたら、その方はウトウト眠りに入って私に寄りかかってきました。電車で寄りかかられて嬉しかったのは初めてです。普段なら平気で肩でこづいたり反対側のの耳を引っ張ったりするくせに。
さて、昨日は私の中では毎年恒例となっている、「自転車8時間耐久レース(筑波夏の8耐)」に行ってきました。去年もつぶやきに書いたので、2年連続で同じ話を書く必要もないだろうと思っていたら、やっぱりいろいろネタになりそうな事はあるものです。
今年も全国から定員一杯の384チームが参加していました。一周2.05kmのコースを384台の自転車が、2分40秒〜6分前後という非常に幅の広いペースで回り続けます。選手交代をスムーズに行うためにも、コースを走っているライダーとピットで控えているクルーとのコミュニケーションは大事です。多くの場合、ライダーがピットの位置を覚えていて大声を上げたり手を挙げてサインを送ったり...なのですが、見落とす可能性もないとは言えません。そこに各チームの試行錯誤が出てきます。
- まともなチームは、自分たちのユニフォームを作ってきます。私でも「あ、あのチーム今年も来てるな」と思える位特徴のある(しかも格好いい)デザインをしてきます。オリジナルのユニフォームを作るほどお金に余裕のないチームは、同じメーカーの同じデザインの服を買ってきますが、他のチームとかぶる可能性も大です。
- まともでないチームは、孔雀のごとく飾り立てる方向へ走ります。
- ヘルメットにレインボーカラーのアフロヘアーのカツラをかぶせてみるとか、
- ヘルメットに角(?)のようなものを取り付けてみるとか、
- 全身タイツで登場するとか。今年は「ゴレンジャー」のコスプレをしたチームがいました。でもなぜか3人チームだったために赤・青・黄の3色のみ。
「最低15回は選手交代しなければならない」というルールがあります。私たちのチームの場合、20〜30分ずつで交代しています。ということは、例えば5人チームの場合、炎天下を全力で20分走りまくって疲れ切った体を80分で回復させなくてはならない、ということです。これは結構たいへんです。そこに各チームの試行錯誤が出てきます。
- まともなチームは、車輪を固定した自転車を数分間こぎます。一度止まっているけど、全力で走っているところからゆっくりペースダウンしなおす事で疲れの取れ方が違うらしいです。そして水分補給・栄養補給・日陰で休養...と続き、先程ペースダウンした時と同じ要領でウォーミングアップして次の出番に備えます。
- まともでないチームは、とにかく食べる事に専念します。スポーツドリンクやバナナ(塩をかけて食べている人もいました)などは普通ですが、
- かき氷要員を用意して出番を終えた人に食べさせるとか、
- カセットコンロを持ち込んで蕎麦や焼きそばを作るとか、
- 七輪で炭火をおこして焼きたてのウナギ蒲焼きを食べさせるとか。
とにかく、アスファルトの照り返しもあって手持ちの温度計は50度を超えていました。日の当たるところに置いてあった日焼け止めクリームを塗ろうとしてやけどしそうになる位です。スタンバイしている自転車のタイヤが熱で破裂する位です。そんな暑さですから出番を控えたライダーを日なたに晒していては、それだけで体力消耗になってしまいます。日陰を作る事はとても大事です。そこに各チームの試行錯誤が出てきます。多くの場合、ビーチパラソルを持ち込んで、そこにすだれやタオルや、替えの服を吊り下げ(服は干しているだけでしょうね)て日陰を作っているようですが、
- まともなチームは、キャンプ用のテントを持ち込んで、その中に簡易ベッドを置いたりしています。でもテントは場所を取るため、ピット近くに場所を確保する事は難しく、ピットから遠く離れたところにテントを張ってしまったがために、コース上のライダー←→ピットにいるクルー←→テントで休んでいる人達の連絡がうまくいかなくなるケースも多いです。今年の私たちのチームは開場(朝7時)に合わせてテント隊を送り込んだのにもかかわらず、ピットから100m以上離れた場所にしかテントを張れませんでした。
- まともでないチームは、前の晩から筑波サーキットのゲート前に泊まり込みを敢行します。で、一番乗りの嬉しさのあまり酒盛りを始め、酔いつぶれて、開場の朝7時に起きれないどころか、すっかりテントの場所を確保してくれているものと信じていた後発隊に起こされる始末。
去年はキャイーンのお二人が競輪番組の企画で参戦していましたが、今年は七生奈央さんらグラビアアイドルのチームが参戦していました。彼女の応援団らしき横断幕とカメラ小僧(と私たちは呼んでいたけど多分「小僧」という年齢はとうに過ぎてると思う)の一団も来ていました。確かに鍛え上げた女性ライダーとはひと味違う美しさを持った方々でしたが、「テレビカメラを抱えたバイクが併走しているのがとっても邪魔で走りづらい」と他チームの不評を買ってもいたようです。ふ〜ん、テレビカメラが来ていたということは、このアイドルチームのなんかの番組の企画で? と思って検索してみたら、「まままの間」という番組だそうです。Sky Perfect TV!が見られる方はチェックしてみて下さい。どさくさに紛れて私も映っているかも知れません。