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2005年12月05日 アクティブ介護

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先日、知り合いのパン屋さんで買い物したら、なんとおつりに「伊藤博文の1000円札」が出てきてビックリしたtibです。「うゎー、懐かしい。まだ出回ってたんだねー」というと、「うちのバイトなんて『店長、これなんですか?』って訊いてくるんだよぉ。もう今の若い連中は知らないんだね、『なんかオモチャみたいに見えます』だって。」うんうん、そういえば夏目漱石の1000円札が出回り始めた時も「何これ、オモチャみたいでありがたみを感じない」って言われてましたね。

さて、昨日は小雨の降る中、実家の両親のお供で東京ディズニーシー(以下TDS)に行ってきました。なんでも、「タダ券が手に入ったからお前がガイド役をやれ」とのことで。「お前はもうTDSには2〜3回行ってるんだからお勧めのアトラクション・お勧めのレストランをいい感じに組み立てて案内くらいできるだろう」というわけです。うーん、困りました。自分の好みで選んでジェットコースター乗りまくり...なんてさせられないだろうし、2人とも普段から膝が痛いだのなんだのと文句を言ってるのにTDSでどこまで歩かせられるんだろう? なによりそれぞれのアトラクションがどの程度の待ち時間になるのかは行ってみないと解らないので時間の組み立てなんて事前にできるわけがありません。しかも、その日は私は用事があってどうしても17:30にはTDSを出なければなりません。「まぁその辺は臨機応変に」とお気楽なアドバイスだけして、両親はすっかり大船に乗った気でいます。...あのね、あのね、私に任せるって事は、そりゃ大船かも知れないけど泥船だよ? 気分はすっかり介護です。いっそのこと車椅子2つ借りてむりやり乗せちゃおうか。あぁ、普段は私のいう事なんてちっとも信用してくれないくせになんでこういう時だけ全権委任してくれちゃうんだろう?

まぁ、いろんな不安を抱えながらTDSに入りました。両親共にTDSは初めて(TDLも未体験)だったので、一瞬にして場の雰囲気にすっかり呑まれてしまいました。な〜んか、変なスイッチが入っちゃったらしく、私の記憶をたどってもちょっと出てこないくらいハイテンションな2人が目の前にいます。「うわー、ミニーがいるぅ」と叫んだかと思えば走っていって写真を撮る母、幼児のように「あれは何?」と私に訊きまくる父。どうしたんだ、父よ母よ。これがディスニーマジックというやつなのか。いいから地図のココを目指して歩いておくれ。私は次に目指すアトラクションのファストパスを取りに走ってあとから合流するから。

TDSに行かれた事のある方は解ると思いますが、入り口を入ると目の前に港が広がって、その向こうに火山が見えます。山頂からは煙が立ち上り、時には炎も上がります。かと思うと火山の中腹からジェットコースターが飛び出してきます。

母「なに、あれ何なの!?」
私「あれは『センター・オブ・ジ・アース』っていう、アトラクションだよ。」
母「え? あれ乗れるの?」
私「うん、私もここに来たら必ず乗ってる。」
母「へぇ、じゃぁあたしも乗ってみようかしら。」

はぁあ!? 今なんと。...いや、ジェットコースターといってもあの一瞬以外は大したことないから大丈夫だとは思うけど、いいの? 乗るというのなら喜んでそっちのファストパス取りに行かせて頂きますが。

で、乗ってきましたよ、「センター・オブ・ジ・アース」。まさかこれで心臓麻痺でも起こして倒れたりしないよなぁ...と、今までにない緊張感を抱きながら。さすがにそんな心配は杞憂に終わって無事戻ってこれました。

私「どうだった? もう一度これ乗ってみたいと思う?」
父「これにもう一度乗る気はしないけど、似たような別アトラクションだったら乗る。」

...おいおい、マジっすか。場の雰囲気からうっかり「レイジング・スピリッツ」にでも乗せてしまいそうな勢いですが、さすがにそれは思いとどまって、代わりに「インディジョーンズ」のファストパスを取ってくる私でした。正直言って、TDSのジェットコースターはTDLに比べておとなしめです。本当に今日連れてきたのがTDLじゃなくて良かったと思いました。

次に、映画「リトルマーメイド」のアトラクション「マーメイド・ラグーン・シアター」に。

母「これはどういうアトラクションなの?」
私「『人魚姫』のお話は知ってる? あれを元にした映画の世界なんだけど。」
母「知ってる知ってる。」
私「アリエルっていう人魚と、セバスチャンっていう蟹が出てきて...」
母「恋に落ちるんだっけ?」

...なんでやねん。人魚と蟹が恋に落ちたら陸に上がる必要ないじゃん。さらにどこか変なスイッチが入っている母でした。

「それ以上変なボケかましたら、ブログに書くからね」と釘を刺しても妙なはしゃぎ様はとどまる所を知りません。そうこうしているうちに私が両親の付き添いをしていられる時間がつきてきました。「それじゃぁ、あとは(妙に気の)若いお二人の時間ということで」と、両親を置き去りにして私は一足先に帰らせてもらいました。本当は水上ショーの「ブラビッシーモ」とか、いろいろ見せてあげたかったんですが、さすがに父の膝も限界に近くなってきていたので、お土産だけ買って私のすぐ後の電車で帰ったそうです。まぁ、限られた時間ではあったけど、走れない親を気遣いながらだったけど、ファストパスをうまくやりくりしたり、小雨で割と空いていたこともあって、効率よく回れた方だと思います。何より今まで見た事のないくらい無邪気な笑顔の両親は私にとって収穫でした。

「これだけ歩いたんだから少しは痩せてるでしょう」と期待満々だった母。
どこでつまみ食いしていたのかプラス1キロだったそうです。
 

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これまでに寄せられたコメント

管理人さん、親孝行ですね。
まあ、楽しまれたようなので、何よりでした。
だけど、何となく、tibさんのご両親という雰囲気が伝わってきました。

By かに座のルビー : 2005年12月06日 11:10

私の両親もTDL・TDS 大好きですよぉ〜〜♪

私よりたくさん行ってるみたいです★

By きむ*にょんにょん : 2005年12月06日 18:26

管理人さん、微笑ましい「親子でTDS」の話題楽しませていただきました。 実を言うと、まだまだご両親がお元気で夫婦仲良くTDSにお連れできることにも、愚痴ったり文句言ったりしながらも奮闘なさるtibさんの暖かい親孝行振りにも涙が出そうになりました。 諸事情により「アクtib介護」の真似はとうていかなえられない私にはほんとに羨ましい限りです・・

気が引けるなどとおっしゃらずに、ご両親のネタは是非定期的に登場させていただきたいです。 おふたりとも失礼ながらとてもかわいらしいんですもの。 

>私「アリエルっていう人魚と、セバスチャンっていう蟹が出てきて...」
>母「恋に落ちるんだっけ?」
>...なんでやねん。人魚と蟹が恋に落ちたら陸に上がる必要ないじゃん。

tibさんもあいかわらずの冴えたツッコミ!! IQテスト結果で向いている職業に「お笑い芸人(ツッコミ担当)」ってありませんでしたっけ(~o~)

By おぱーる : 2005年12月07日 22:35

ご両親もtibさんと一緒に1日過ごせた事がきっと
乗り物・ディズニーキャラクターのなりよりも嬉しかった事でしょう。
tibさんもまた違う意味でTDSの思い出が出来たのではないでしょうか?

ジェットコースター系のお話に思わず祖母を思い出してしまいました。
TDSどころかTDLがまだ新しい時の事です。その時の目玉といえば
「スペースマウンテン」!! ラッキーな事に待ち時間もありません。
遠慮するという母。一人で乗る気満々の私。入場しようとしたその時、
当然外で待っているのだと思った祖母が私の手を握ってます。「エッ?!」
「60歳以上の方はご遠慮下さい」と言うスタッフに「年寄り扱いしないで!!」
と、どんどん前進、困り果てるスタッフ、慌てふためく母と私(^^;)
しかし、どうやら乗りたいのでなくて(多分どんな乗り物か分かってない)
幼い私を一人で乗せるわけには行かない。母が行かないのなら自分が!!(笑)
心臓発作でも起こされたら大変なのでさすがに諦めるしかないかな・・・と私。
その心と裏腹にもう完全乗る気でいる祖母。と、その時天使の声が・・・(爆)
男の子を連れたお母さま出現!!子供は乗りたいのだけど、自分はちょっと。
「もしよろしければ、一緒に乗ってもらえませんか?」
この言葉にすんなり納得、何事も無かったように「じゃぁ外で待ってるね」
と手を振る祖母。「ホッ」とするスタッフ、母、私(笑)

結果的に乗れたのですが、年下の子を隣に「大丈夫かな?」と変な責任感と照れを
感じてしまって、アトラクションを楽しむ事の出来なかった思い出があります。

今では頼もしく元気だった祖母が懐かしいです。
やっぱり親孝行はお互いが元気な時にいっぱいしておきたいですね。自分のためにも。
今回の帰国も可能な限り帰って少しでも一緒に過してあげたいので・・・
な〜んて・・・私の場合甘えに帰るようなものです(^^;)

>諸事情により「アクtib介護」の真似は・・・・
さすがおぱーるさん!! 座布団どうぞ。(o・・)_◇

By Orion : 2005年12月09日 04:36

かに座のルビーさん:
> 何となく、tibさんのご両親という雰囲気が伝わってきました。
本当にもう、血は争えないというのでしょうか、両親も「せっかく主義者だった」ということがよく解りました。


きむ*にょんにょんさん:
> 私の両親もTDL・TDS 大好きですよぉ〜〜♪
> 私よりたくさん行ってるみたいです★
うちの両親も、きむ*にょんにょんさんのご両親を見習って、今後は是非とも自力で楽しんできてほしいものです。


おぱーるさん:
> 「アクtib介護」
おしいっ!! 「悪tib」の方が正確。

> ご両親のネタは是非定期的に登場させていただきたいです。
そうそう、このリクエストを恐れていたんです。実際、友人と「両親ネタだけのサイトを作らない?」という話が出る位でして...。いかんいかん、ネタ的に親離れができていないぞ、私。


Orionさん:
> 今では頼もしく元気だった祖母が懐かしいです。
あー、「祖母ネタ」もあるんだった...。

> やっぱり親孝行はお互いが元気な時にいっぱいしておきたいですね。
昔は「『親孝行したい時には親は無し』っていうんだから」「そうそう、親が亡くなった頃に『あぁ、そろそろ親孝行してもいいかなぁ』って思うようにするから」なぁんて言い争っていたんですけどねぇ。

By tib : 2005年12月10日 11:43

亀その3(爆)

>私「アリエルっていう人魚と、セバスチャンっていう蟹が出てきて...」
>母「恋に落ちるんだっけ?」
>...なんでやねん。人魚と蟹が恋に落ちたら陸に上がる必要ないじゃん。

思い切りツボに嵌り、暫く大爆笑してしまいました。
tibさんとお母様、なんてナイスなボケとツッコミなんでしょう(え?これって漫才じゃないんですか??)

親子って、知らない間に似るそうですから、tibさんのそのセンスもご両親のどちらか(両方?)に似たものなのかも知れませんね。
第三者から見たら、似たもの親子だと思われてる可能性大かも?!

By 金木犀 : 2005年12月12日 03:29

金木犀さん:
> tibさんのそのセンスもご両親のどちらか(両方?)に似たものなのかも知れませんね。
私が学生だった頃の父との会話。
私「お父さんってなんでそんなにギャグがつまらないの?」
父「そんな事はない。職場では俺の逆はみんなにウケてる。」
私「いやいや、家でこれだけつまらないのに職場ではウケるなんて有り得ないでしょ。ウケてない事が分かってないんじゃないの?」
父「だって、職場で俺がギャグを言うとみんな『お〜も〜し〜れ〜ぇ』って手を叩いてくれるぞ。」
私「...やっぱり分かってない。」

というわけで、父似だけは避けたい所です。

By tib : 2005年12月31日 11:09

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