2004年09月01日 防災、大丈夫ですか?
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今日は映画の日ということで、マイケル・ムーア監督の「華氏911」を見てきましたが、統計などの具体的な数字やアポなし取材はともかく、内容的には世界中のいろんなメディアが既に報じている事がほとんどで「なんでアメリカはこの程度で驚いてるの?」とキョトンとしているtibです。うーん、日本版ではどこかカットされてるシーンがあるのかなぁ? それともアメリカ国内では徹底的に報道管制が敷かれていて何も知らされないまま「テロとの戦い」を支持してるのかなぁ? ...と、共和党大会の模様をテレビで見てちょっと不安になってしまいました。
さて、今日9月1日は「防災の日」です。皆さん何か対策立てていますか?...といっても私がココでいいたいのはいわゆる天災ではなく、コンピュータ・ウィルスの方です。
この前の土曜日の夜のことです。私の所に大量のウィルスメールが送られてきました。送られてきたウィルスは何ヶ月も前に発見された比較的古い物だったので、そんなのに感染してしまうような私ではないのですが、あまりに大量に送られてくるのと翌日になっても送られ続けているのとで、一体誰が送ってきているのか調べてみる事にしました。どうやって調べたかは小難しい話になってしまうので割愛しますが、見つかりました。...でもこの人、某ソフトウェア会社の部長さんなんですけど...。その道のプロのハズなんですけど...。さすがに私も目を疑いましたが、いくらプロといっても絶対感染しないとは限らないので、その人に電話をかけてみました。
「おぅ、ちょうど俺もウィルスメールが大量に送られてきていてウンザリしていた所だ。」
「いや、そのウィルスの発信源って、どうやらあなたらしいんです。」
電話で何点か調べてもらってその人のPCが感染している事が確認できました。私が電話をかけるまで、その部長さんは「自分は被害者に過ぎない」と思っていらっしゃいました。その後の対応はさすがにプロなので、原因解明から対策を講じるところまでキッチリやってくれました。
なぜ、プロのはずの人がこんな事になってしまったのでしょうか。この方から届いたお詫びメールにはこんな事が教訓として書かれていました。
- ウィルス駆除ソフトを過信してはいけません
- ウィルス駆除ソフトのウィルス定義ファイルは、見つけたウィルスに対応していくのでどうしても後手に回ります。まだウィルス駆除ソフトが対応していない新種のウィルスが送られてくることもあります。Subjectや文面はなにやら怪しいけど、ウィルス駆除ソフトが反応しなかったから大丈夫だろう、などと安易に信用しないでください。
- エラーメール(を装ったもの)に、「詳細はこちら」などとして書かれたURLを安易に信用しないでください。htmlメールなどで、画面に表示されているURLと実際に指しているURLが全く違うということがあるからです。例えば、エラーの詳細はこちらと記されたURLが自分の会社や自分が普段使っているプロバイダのアドレスだったりすると「よく知っている所だから安心だろう」と、つい高をくくってそのURLをクリックしてしまい、実はそのメールに添付されていた.pifファイルや.scrファイル等(他にも.zip、.exeなどいろいろあります)を開いてしまう、というケースがあります。
- 某有名企業の広告を装って、「詳細はこちら」と「○○.com」というショートカットをクリックさせようとして、実は「.com」というのはMS-DOS時代からのアプリケーションファイルだった、というケースもあります。
えー、つまりこの方は「つい高をくくってしまった」んですね。プロの方でもこうなんですから、みなさん注意しましょうね、...って、「私は大丈夫」と信じ込んでいる私が一番危ないんですが。